人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

タワー・オブ・テラー

娘ぶー子のリクエストで、久しぶりに家族揃ってディズニーシーに行ってきたのだ。

先日のスタジオの写真の時も思ったが、あのような手抜き写真に拍手をくれる優しい方がいて、私は本当に驚いている。

その優しさに応えるべく、昨日のお話をしたいと思う。

もうアトラクションに長時間並ぶ根性はなくなっていたので、ファストパスを使って極力待たずにのんびり過ごすことにしていた。

ところがオープンと同時に入園したにも関わらず、朝食を食べに行っただけで人気の「トイストーリーマニア」は30分待ちになっていた。ファストパス発行待ちで。

冗談じゃない、ファストパスにそんなに並ぶなんて、異常である。

スルーしてその先の「タワーオブテラー」に向かった。

こちらはスタンバイの列だったが、もっと長い40分待ちだ。

しかし「タワーオブテラー」に40分と考えれば、かなり短い待ち時間のような気がする。

まずはここからのスタートだ。

絶叫マシンは苦手である。もちろんこんな恐ろしそうなものに乗ったことなど、過去にはない。初めての挑戦となる。

そもそも絶叫系が苦手な大きな理由は「高いところが苦手」というところから来ている。

話を聞けば、このアトラクションは室内であり、外が見えるのは一瞬しかないとのことだ。

落ちるのも一気に落ちるのではなく、小刻みに上昇・下降を繰り返すとのことで、「怖い」というタイプの乗り物ではないと言う。

最近、自分の諦め癖に嫌気がさしていたのもあり、ちょっと乗ってみることにしたのであった。

実際に何分待ったのか分からないが、結構サクサク進むので、そんなに待たされた感はなかったのだ。

時に私はちょっと、我慢をしていた。

「・・・・・・・?おかーさん??」

ぶー子が私を見る。

「ん、ウフフ。」

我慢など、認知しないに越したことはない。

ぶー子は泣き笑いのような変な顔をして、黙ってしまった。

タワーオブテラーとは、座った状態で大きな屋敷の最上階から落とされるというアトラクションである。

横に6人、縦に4人程度でひとつの独立したブロックになっていて、真っ暗なまままず上昇、時々止まってはスクリーンに物語が映し出され(どうやらこの屋敷の主が悪さをして、呪われたらしい。)、後はもう良く覚えていない。あらかじめぶー子に「落ちる前に言ってくれ」と言ってあったので、それを聞いて落ちたのだろう。

落ちたのは3回か。

一度落ちるとまたゆっくりと上り、落ちる繰り返しだ。

どうぜならガンガンぶっ続けてくれればいいのに、この「ゆっくり上昇」が余計だ。

メチャクチャ怖かったのである。

思い知った。絶叫マシンの恐怖は、高所などではない。落下だ。

最初の1回ですっかり怖くなったところに「まだまだやりますよ」とばかりにまたゆっくり上っていくのだ。拷問である。

「おかーさん、足ここにつけて踏ん張ってEE:AEB30

「ギャーーーーーーEE:AE4E5」 ブーー。

「足、力入れてEE:AEB30踏ん張ってEE:AEB30

「もう無理、もうダメ、もうギャーーーーEE:AEACA」 ブゥーーーーー。

「大丈夫大丈夫、足ここ、ここ、しっかりEE:AE482

「も、ダメ、ギャーーーーーーーーーEE:AE5B0」 ブブゥーーーーーーー。

終わって力抜けてもういっちょ、プー。

「おかーさん、まじもう臭いEE:AE4E5

「だって踏ん張れって・・・。」

「ダメダメ言うから、どっちがダメなのか本気でビビッたわEE:AE4E5

私が我慢していたのは、トイレであった。

教訓。

タワーオブテラーに乗る前は、トイレに行っておきましょう。

二度と乗らんがね。