このNo.20は、途中長いブランクがある。
色んな事があったらしい時期で、ブランクが明けたら生活は激変していた(笑)
まずはブランク前。
相変わらずである。
飲んだくれ、寝てばかりいる。
睡魔に抗うために、必死でファミコンをしていた模様。
「3時過ぎ、洗濯してたら、」は??洗濯、3時過ぎ!?
生保の勧誘員になる。
上手い話に乗せられてしまった形だったが、良かったのは研修の間だけであった。生保の勧誘など、厳しい仕事である。
所属が新宿だったため、研修期間はNSビルという高層ビルで研修を受け、昼にはビル内の食堂で美味しいランチを食べた。
今思うと、夢のような期間であった。
中卒の私が、あのような環境で働けるチャンスは今後皆無だろう。
月収、15万。
スーツを買い、仕事帰りには新宿の洒落た店で飲んだ。
これも研修期間までである。
研修が終わると、いよいよ契約を取りに行かなくてはならない。
私は農林水産省の担当になったが、行ったら行ったで多数のライバルがすでに幅を利かせていて、「あなたの出る幕なんてなくてよ」みたいなことを言われたりした。
そもそも、保険の契約なんてそう簡単に取れないってEE:AEB64
活動時間は昼休みになるが、招かれざる客である。露骨に嫌な顔をされる。
赤の他人にこんなに嫌われたことなど、後にも先にもこの時ぐらいだろう。
顧客データを集めるために、話しかけ、アンケートを取り、アメなんかを配ったりした。
後で知ったが、勧誘員を増やすのも、仕事の一つであった。私はそれにまんまとかかったのである。
成績は壁に大きな棒グラフとなって貼りだされていた。
研修ですっかり洗脳されていたので、最初のうちは私も精力的に動いてはいた。
しかし結果は全く出ず、友達に頼み込んだりして迷惑をかけてしまった。
しかし、悪いことばかりでもなかった。
研修で知り合い、仲良くなった友達がいた。
中でもひとりは特別親しくなり、しばらく付き合っていたのだ。
彼女、どうしてるだろうか。
美人なのにビッチで、面白い子であった。
結局、3ヶ月ほどで辞めてしまったのだ。
辞めたい、と言った途端に上司の態度が急変、「お前のような人間は、これからまともに生きていける訳がない」などと延々怒られたのだ。
優しくて気のいい上司だったのに、本当に驚いた。
辞めて良かった。
かくして再び、無職となる。