人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

快感と不快感

子供の頃、病気で学校を休んだりすると、親が「何が欲しい?」などと聞いてくれたものだ。

私はここぞとばかりにケーキだマンガだとねだったりしたが、案外許されたということは、家庭は病人には優しいということだったのだろう。

そんな甘い汁は、しっかりと私に吸収されていた。

昨夜も「具合が悪い」という理由で、寝る前にスマホを手にしてしまったのだ。

眠くなるまで少し、のつもりであった。

お馴染みのガールスちゃんねるを開くと、「怖いけど見てしまう、集合体好きの特殊な人いませんか?」という不思議なトピを発見。

「集合体」が何を指すのか、そしてそれは怖いものなのか?

「怖い集合体」というものが気になったので、開いてみたのだ。

なるほど、集合体。

その多くは、小さな似たような形の集まりである。

ものによっては美しいし、ものによっては確かに気持ち悪い。

例えば、ひまわりの中心部。

アヒルの大群。

蜂の巣。

イクラに水泡。

不評だったのは、キツツキが木に詰めまくったドングリ。

皮膚病。

蓮コラ。

丹頂鶴の頭(笑)

意外とどれもまったく平気だったので面白く見ていたが、あまりひどいと削除されるとのことで、最強レベルは見当たらなかった。

ただ、「犬 マダニ」で検索したらさすがにヤバかった、という書き込みを見つけたので、「犬 マダニ」で検索してみたのだ(笑)

こりゃ最強だねEE:AEB64

いや~~、気持ち悪い。

1センチほどのマダニが耳にビッシリくっついてたりするのだ。

何とも言えない不快感。イラッとした。

しかし気が付いた。

この不快感は、見た目ではない。

「犬にダニがくっついている」という状態である。

私はこのマダニを取りたいという、激しい衝動に駆られた。

そこでまず、マダニの駆除で検索をかけてみた。

薬剤などどうでもよい。私はこの手でこのマダニを1匹ずつ「捕り」たいのだ。

読んでいくとこのマダニ、かなりガンコにくっついてそう簡単に取れないらしい。

無理に取ると口が残ってしまい、そこから炎症を起こしたりするらしいので、うまくやらなくてはならない。く~~、燃えるEE:AE5B1

慎重にグリグリ動かしながら外すか、アルコールや酢で弱らせてから取る。

ああ!!ピンセットでこのガンコなマダニを丁寧に取ってみたい!!

画面を進めていくと、マダニ退治の動画を発見。

飼い犬の耳に、大きなマダニ。

犬は動くし、器具がうまくマダニにフィットしないで苦労している。

こちらも手に汗握る。

3分ほどの動画だ。すぐにケリはついたが、私はあたかも自分がマダニを取ったような錯覚に陥り、何とも言えない爽快感を感じていた。

もっとないか?マダニ駆除動画。

ここから今度はYouTubeで犬マダニ検索に取り掛かったが、案外数が少なく、蜂の駆除に飛び火した。

折しも我が家も先日、3つ目のアシナガバチの巣を駆除したばかりであった。

いい方法があるかもしれないと、今度はそちらに鞍替えだ。

中に、素手で巣を叩き落すというのを見つけたが、もう勇者!!

一瞬で叩き落し、巣があった場所に帰ってきた蜂たちを殺虫剤で一網打尽。残った巣を家に持ち帰り、息子に見せてビビらせるというエンディング。見事であった。

そのうち今度は蜂の飼育動画に見入る。

巣が小さいうちに捕獲、プラケースに入れて飼育するのである。

巣はどんどん大きくなり、蜂も増え、何だか可愛い。こうなるとさっきの勇者は鬼だな。

ところがだ。

ある日「ついにその日がきた」かなんか言って、蜂を燻して捕まえて食べてしまったEE:AEB64

幼虫と女王蜂を残していたのでそれがまた成長し、2回も召し上がっておりました。

ついでにいうと、冷凍して冬まで楽しまれた模様。

ああ。

何だかちょっと切ない気持ちで他のおすすめ動画を見てみると、市販のうずらの卵を孵すという動画があったので、お口直し。

長いよ(笑)

1回目は全部無精卵、もう全部見てられないからこの人のブログに飛んだが、みごとウズラの成長をみただけでなく、「数か月放置したカブトムシの幼虫の生存確認をする」なんていう動画もあり、結局長丁場になってしまった。

その甲斐あって、3時間しか寝ていない。

今夜はこの調子なら、パタンと寝れるだろう。スマホは見ないと約束しよう。

犬にマダニくっついて困ってる方、連れてきてください。

ひと晩でマダニの取り方には、ちょっと詳しくなったぞ。