子供の頃、病気で学校を休んだりすると、親が「何が欲しい?」などと聞いてくれたものだ。
私はここぞとばかりにケーキだマンガだとねだったりしたが、案外許されたということは、家庭は病人には優しいということだったのだろう。
そんな甘い汁は、しっかりと私に吸収されていた。
昨夜も「具合が悪い」という理由で、寝る前にスマホを手にしてしまったのだ。
眠くなるまで少し、のつもりであった。
お馴染みのガールスちゃんねるを開くと、「怖いけど見てしまう、集合体好きの特殊な人いませんか?」という不思議なトピを発見。
「集合体」が何を指すのか、そしてそれは怖いものなのか?
「怖い集合体」というものが気になったので、開いてみたのだ。
なるほど、集合体。
その多くは、小さな似たような形の集まりである。
ものによっては美しいし、ものによっては確かに気持ち悪い。
例えば、ひまわりの中心部。
アヒルの大群。
蜂の巣。
イクラに水泡。
不評だったのは、キツツキが木に詰めまくったドングリ。
皮膚病。
蓮コラ。
丹頂鶴の頭(笑)
意外とどれもまったく平気だったので面白く見ていたが、あまりひどいと削除されるとのことで、最強レベルは見当たらなかった。
ただ、「犬 マダニ」で検索したらさすがにヤバかった、という書き込みを見つけたので、「犬 マダニ」で検索してみたのだ(笑)
こりゃ最強だねEE:AEB64
いや~~、気持ち悪い。
1センチほどのマダニが耳にビッシリくっついてたりするのだ。
何とも言えない不快感。イラッとした。
しかし気が付いた。
この不快感は、見た目ではない。
「犬にダニがくっついている」という状態である。
私はこのマダニを取りたいという、激しい衝動に駆られた。
そこでまず、マダニの駆除で検索をかけてみた。
薬剤などどうでもよい。私はこの手でこのマダニを1匹ずつ「捕り」たいのだ。
読んでいくとこのマダニ、かなりガンコにくっついてそう簡単に取れないらしい。
無理に取ると口が残ってしまい、そこから炎症を起こしたりするらしいので、うまくやらなくてはならない。く~~、燃えるEE:AE5B1
慎重にグリグリ動かしながら外すか、アルコールや酢で弱らせてから取る。
ああ!!ピンセットでこのガンコなマダニを丁寧に取ってみたい!!
画面を進めていくと、マダニ退治の動画を発見。
飼い犬の耳に、大きなマダニ。
犬は動くし、器具がうまくマダニにフィットしないで苦労している。
こちらも手に汗握る。
3分ほどの動画だ。すぐにケリはついたが、私はあたかも自分がマダニを取ったような錯覚に陥り、何とも言えない爽快感を感じていた。
もっとないか?マダニ駆除動画。
ここから今度はYouTubeで犬マダニ検索に取り掛かったが、案外数が少なく、蜂の駆除に飛び火した。
折しも我が家も先日、3つ目のアシナガバチの巣を駆除したばかりであった。
いい方法があるかもしれないと、今度はそちらに鞍替えだ。
中に、素手で巣を叩き落すというのを見つけたが、もう勇者!!
一瞬で叩き落し、巣があった場所に帰ってきた蜂たちを殺虫剤で一網打尽。残った巣を家に持ち帰り、息子に見せてビビらせるというエンディング。見事であった。
そのうち今度は蜂の飼育動画に見入る。
巣が小さいうちに捕獲、プラケースに入れて飼育するのである。
巣はどんどん大きくなり、蜂も増え、何だか可愛い。こうなるとさっきの勇者は鬼だな。
ところがだ。
ある日「ついにその日がきた」かなんか言って、蜂を燻して捕まえて食べてしまったEE:AEB64
幼虫と女王蜂を残していたのでそれがまた成長し、2回も召し上がっておりました。
ついでにいうと、冷凍して冬まで楽しまれた模様。
ああ。
何だかちょっと切ない気持ちで他のおすすめ動画を見てみると、市販のうずらの卵を孵すという動画があったので、お口直し。
長いよ(笑)
1回目は全部無精卵、もう全部見てられないからこの人のブログに飛んだが、みごとウズラの成長をみただけでなく、「数か月放置したカブトムシの幼虫の生存確認をする」なんていう動画もあり、結局長丁場になってしまった。
その甲斐あって、3時間しか寝ていない。
今夜はこの調子なら、パタンと寝れるだろう。スマホは見ないと約束しよう。
犬にマダニくっついて困ってる方、連れてきてください。
ひと晩でマダニの取り方には、ちょっと詳しくなったぞ。