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オペラとは歌劇である。歌劇とは歌う劇である。つまり、歌いながら劇をやるのがオペラである。
深いことを考えずに合唱団に入ったが、我らがエテュード合唱団は、発表会でオペラをやる。なので発表会が近くなると、演技の練習も始まるのである。
1回目の発表会はまだ良かった。酔っ払いのアバズレ役である(笑)
2回目はハードルが上がったが、歌が日本語でまだ助かった。
3回目の今回。イタリア語、修道女、推定ティーンエイジ(汗)
演出家の先生が来て、「ハイ、この辺で入ってきてそう、ちょっと振り向いてウットリしたりなど」と指導が入る。
入ってくれればまだいい。その通りにすればいいからだ。
ところが先生は自由度が高く我々を尊重してくれる方なので、あまり細かいことは言わない。
オペラ慣れしている団員は、ちゃんと人物の個性を作り上げ、あわよくば絡んでくる。
ところが絡まれたところで私にはイタリア語がわからない。
リアクションが取れないのである。
これはヤバい、このままではでくの坊だ。
私は誰だ?気が小さいのか?チャラチャラしてるのか?生真面目なのか?
ここは笑うべきなのか?神妙にすべきなのか??
子供の頃の私も授業を聞いていないので流れについていけず、適当に合わせてヘラヘラしていた。46にもなって、まるで変わっていない。
とにかく目立たないように、周りと同じような雰囲気になるように、そうして何とかやり過ごしていた。
コモさんが歌いながら私をにらんでいる。お、怒ってるよ、あの優しいコモさんが、私に向かって怒っている。
どうやら礼拝に遅刻をしたから怒られているらしいが、歌詞まで分からないのでどう怒っているのかが分からない。
コモさん、ごめんなさい。遅刻してごめんなさい、勉強不足でした、ごめんなさい。
・・・ということで、次の練習までに歌詞の訳を当てはめてこなくてはと思っていたのだった。
幸い優秀な団員の方から日本語訳はもらってあった。
一応、目は通して自分のところだけは調べたのだが、読むだけではダメだ、歌に合わせてどのセリフがどないな事になっているのかをキッチリと当てはめていかなくては。
その作業が今日、さっきであるEE:AEB64
案の定、正月休みは飲んで終わり、休みが明けたらバンドの方が差し迫っていたのだ。
やっとバンドの方が最低ラインまでこぎつけたので、やっとオペラに手をつけたのであった。
このオペラは短い方だと言われていたが、それでも1時間。聴くだけでも1時間持っていかれるのであった。
そこへマーキングしたり日本語を書き込んだりするので、結構な時間である。
もう日本語を書き込むのは途中で止め、日本語訳をみながらただの鑑賞になっていた。
いや~~~~、半年間練習してきましたがね、泣けましたわ(笑)
オペラってすごい。
ちゃんと言葉と音楽が合っているから、相乗効果で盛り上がる盛り上がる。
例えば「Di penitenza」は「悔悛せよ」という意味らしいのだが、おっかない叔母が低い声でゆっくり「ディペーニテ~~~~~~~~~~~~ンツァ」などと歌っている。
「悔~いあらため~~~~~~~~~~~~ヤガレ」ってな感じだ。怖い。
言われたほうは「冷酷なお方!!」なとど歌い返し、曲は暗い雰囲気からどんどんテンポが上がっていく。
「冷酷」と言われた叔母がまた「この私に対して!?この私に対して!?」と2回も繰り返す。これが「コンタデメー!!コンタデメー!!」と聞こえ、また何となく恐ろしい。
結局この叔母が「あんたの子供はとっくに死んだわ」と告げ、主人公アンジェリカは落胆して自殺するのだ。
息子よマリアよと言って死んでゆくアンジェリカの目の前に、マリアさまが子供を連れて現れるのだ。
こんな陳腐な話があるかと思っていたが、天使の歌に乗せてこの世を去っていくアンジェリカに泣けた。
どーすんの、私は歌う側である。
これにて何とか歌詞と日本語は重なった。
後は演技だが・・・、ここまでが一応ノルマの最低ラインだ。時間が残っているのなら、今度はバンドの方の続きをやらなくては。
さてシンセ、下ろしてくるかの。