新たに入った第九合唱団の練習があった。
前々回は都合が悪く、前回は喉の口内炎で休んで遅れをとっていたため、私は非常に焦っていたのだ。
進行状況は聞いていたので家で軽く予習はしておいたのだが、まだパートが決まっていなかったので「覚える」までには至らない程度の練習であった。
練習には10人ほど来ていた。
どうやらすでにみんな知り合い同士のようで、自分は部外者であるような疎外感を勝手に持ってしまう。
私の悪いところだ。
一度こういう思考に陥ると、全てがマイナスに考えられ、ますます小さくなる悪循環になってしまう。
ヘラヘラしているので気づかれていないとは思うが、怖いからヘラヘラしているのである。私は小心者なのだ。決して社交的ではない。
ところで第九の合唱はキーが高い。
ただでさえ私は高い声が出ないのだ。すでに発声練習の時点でそれは露呈していた。
なので一応「足を引っ張ることになるだろう」と先生には伝えてあったのだ。
すると先生は男性パートのテノールでもいいと言ってくれたのだ。
実際にテノールの高さが自分に対してどれ程のものなのか分からなかったので、結果は歌ってみてからと考えていた。
それが来てみたら、テノールは私ひとりEE:AEB64
たったひとりでこの緊張と疎外感の中で歌わなくてはならないのである。
なんと、手が震えた(笑)ライブですらなかったことだ。
私は下手なのだ。声も汚いのだ。本当に孤独であった。
しかしテノールパートは気持ちいいぐらいにちょうど良い高さであった。
ガンバレぽ子EE:AE5B1
頑張ればきっといつかはそれが伝わってくれると信じようEE:AE5B1
家に帰ったらドッと疲れた。
みんなと馴染むまでは、この段階をまだ何度か乗り越えなくてはならないだろう。
それにしてもやっぱり第九はいいねEE:AEAAB
ハーモニーが重なった時には感動した。
年末には、一部だけでも発表する場を設けるとのことだ。
まずは歌うことに集中して、頑張ろうと思う。