人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

コロリ、ペロリ、チョン。

<<自動投稿になってます。コメントのお返しが遅れますEE:AEAD9EE:AEAD9EE:AEAD9>>

君が、嘘を、ついた。

首に、イボが、できたEE:AE4E6

オイオイ、こんなところにイボなんかできちゃって、ババ臭くてしょうがないよEE:AE5B1

小さかったが、気になるので引っ張ってむしり取った。イタイ。

それでもまた生えて来るのである。雑草のように打たれ強い方ね。

また引っこ抜いてやろうと思って引っ張るのだが、今度はしぶとい。生まれ変わるほどに強くなるのか。感動的ですらある。

感動している場合じゃない、何とかしないと。こんなものを一生こんなところにつけておくほど、私は恥知らずではない。

本気出して覚悟を決めれば千切り取れないこともなさそうなのだが、相当な覚悟が要る。

鼻毛レベルではないのだ。肉を千切るのである、傷害レベルである。

なので中途半端に引っ張る癖がつき、かえって長くなってしまったようだ。こうなると、なおさら気になる。

イボができたのは、初めての事ではない。

もっと本格的なゴツいのが、小学生の頃から私に寄生するようになった。

最初は首の後ろにできた。

見えなかったが、触った感じはかなり大きかった。

同じ頃に兄にもイボができたが、あれはうつるのだろうか。

タクとカオルの兄妹は、ケンカすると「イボタコ!」「イボガエル!」と罵り合ったものである。

このイボは、病院で取ってもらったのだ。

などというと簡単そうだが、糸でギューッと根元を絞りあげるのである。いや、作業は簡単だが、ものすごく痛かった。

その後何度か通ってイボはなくなった。

いつどのように取れたのかは覚えていない。兄も同じようにしてイボを始末した。

小学校の高学年になると、右手の甲にできた。

やがてそれは隣に小さい子供を作り出した。

そしてそれは、親指にも飛び火した。

利き手にイボ3つである。私は恥ずかしくて仕方がなく、毎日イボにバンドエイドを貼って隠していた。

もう痛い思いはしたくなかったので、病院は論外であった。

その代わり薬局で「イボコロリ」という塗り薬を買ったのだ。

いかにもコロリと取れそうなネーミングだが、やはりコロリとはいかない。

いかないが、他にやれることもなく、いつかコロリといく日を夢見てせっせとイボコロリを塗っていた。

ある日、イボコロリの塗布によりふた回りほど大きくなったイボをつっついていたら、ペロリと剥がれて子供が取れた。

ペロリである。この薬はイボコロリではなく、イボペロリだったのである。

いつかコロリといくのを待っていたが、これはイボを軟化させてペロリと剥がすのが正解だったのである。

にっくき醜いイボが取れた嬉しさとペロリと剥がれた快感で、私は感動した。

これでイボ共とオサラバできる。

しかし親玉の大きいのはしぶとく、激しい攻防戦が長い間繰り広げられることとなった。

相変わらず私は毎日バンドエイドを貼っていたので、ある日クラスメイトになぜかと聞かれてしまったのだ。

仲のいい友達だったので正直に話したが、なんと彼女もイボ保有者であった。

しかし彼女はイボコロリよりももっと先進的な「バンドエイド型イボ殺傷薬」を用いて、イボのない健常者となっていたのだ。

そのバンドエイドは真ん中に小さなパッドがついていて、その中心にイボが入るようになっていた。

中心には薬が入っているのだ。

早速私も買ってみたが、ある日バンドエイドと一緒にイボも取れてなくなってしまった。

これが最後のイボだったのである。

長い思い出話になってしまった。

しかし現実もイボである。

何とか手軽に葬ることを考えていたが、観念してイボコロリを買いにいったのだ。

なぜバンドエイド型にしなかったのかというと、場所が首で目立つからである。

しかも、イボコロリよりずっと安い「イボチョン」という、説得力のない方を買ってしまった。

まぁ長期戦は覚悟している。

こうなったらどれが一番効果があるか、試してみよう。

早速塗りたいところだが、いじくり回して傷だらけの現状だ。まずはこのイボの回復を待つ。

勝負はそれからだ。