かーっ、ダルい。なんなんだ、このダルさは。思わず滋養強壮剤を2回も飲んでしまった。
寝不足からだろうか。
もう薬がアテにならないので気の持ちようを変えるぐらいしかできないが、開き直ることにしたのだ。
別に翌日、仕事に行ったりする訳じゃないのだから、夜寝れなかったら二度寝でも何でもすればいい。
分かってもらおうと思うから、辛くなるのである。
私は精一杯やった。だから寝ていいのだ。
堂々と。
当然のこととして。
しかしそれはそれで、「夜寝なくていい」という許可が下りたような変な開放感がある。
なので、安心して起きていた。
もちろん寝る努力はしたが、義務感を放棄したのである。
清々しいくらいであった。
電気をつけっぱなし、特大のハンバーガーのことなど考える。
あぁ、叶いそうな夢ってステキ。
いつもの空想は、遠すぎていかん。
温泉やハンバーガーぐらいにしておけば、身近な幸せの到来に期待することができるのだ。
寝坊した。
携帯の目覚ましは5分おきに30分間アラームが鳴るが、最後のアラームを消した実感もなく、突然ハッと目が覚めたのだった。
ダンナはもう起きていて、今さら魚など焼かれても困るという感じだったので、味噌汁とご飯と明太子というシンプルブレックファストとなってしまった。
魚は半額に値下げされた賞味期限の切れたものだったので、これは今夜の晩ご飯となる。・・・いわしの丸干しEE:AE4E6
あまりにダルいので、昨日と同じように座椅子の背もたれを倒して横になる。
今日はエルが乗ってきた。
コタツを撤去したというのに、床は近い。
もう本当に何もしたくなかったが、実家の母へ昨日の原稿を届けることと、晩ご飯の支度だけはしなくてはならない。
実家の母は「上がってらっしゃいよ。」と歓迎してくれたが、「いや、いい、いい、ちょっともうアレだから、いい。」と非常に可哀想な訳のわからない断り方をして帰ってきてしまった。ごめんちゃい。
家に帰ったらまずソファに伸びたが、晩ご飯の下ごしらえを済ませてしまわないと、いつまでも嫌なものが背中に貼りついている感じである。
あれだけ、あれだけ片付けたらもう今日の仕事は終わりにしよう。
しかし待っているのは、鶏のレバーの調理である。フライと南蛮漬け。
530gも買ってしまったために、揚げ物2種という拷問になっているのであった。
しかし100円だったのだ、見過ごせなかった。
じゃあフライやめろと言われそうだが、それは嫌なのです。どうしてもフライと南蛮漬けがいいのです。
レバーを揚げるとはじけるぞ!!
初めてイカゲソを揚げた時も相当驚いたが、これも大したものだ。
突然ポーン!!と爆発するので、悲鳴を上げてとっさに体を引く。
何度も繰り返して気づいたが、体を引いた瞬間、首を左右に細かくブルブルブルッと振っていることが分かった。すごく早く。
あぁ、人間も動物なんだなぁと思う。
取り掛かるまでがかったるいが、料理は楽しい。
530gのレバーを揚げ、感無量である。
しかし時計を見たら、2時間も経っていた。
もう何もしたくないと思ったのに、調理に2時間もかけてしまったのだ。
休みたかったのに、努力してしまった。
2時間もレバーを調理する気力があるなら、ゲームをやりたかった。
そう思うと心底悔しくてたまらない。
しかもフライの方はダンナの弁当用で、私の口に入ることはない。
その代わり、夢中になっていたからか、元気になっていた。
フン、寝るのは止めて、WiiFitでもやるかの。
そして風呂入ったらゲームでもEE:AEACD
GW後半戦の始まりだ。