人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

レバー障害

月曜から飲んでいない。

睡眠時間も充分だし、食べるものも食べている。

それなのに、なぜこんなにダルいのだEE:AEB67

何をするにも息が切れるので、動く気も失せる。

夏じゅう、これで終わるのか?

冗談じゃない、まだ夏は始まってすらいないのだ。

何とかしないと。

何とかするッEE:AE4E5

パソコンを立ち上げ、「全身倦怠感」を検索。

果てしないほど病名が挙がるが、中でも多いのは貧血と肝機能障害だ。

肝機能障害。

私の一番恐れていたものである。

そして私は、恐れていたものになりたがる傾向がある。

なりたいのではないが、なる方になる方にと思考が向いていくのだ。

ヤバい、きっと、飲み過ぎで肝臓がイカれちゃったんだ。

しかしハッキリさせないと、今後の酒ライフに響く。

病院へ行こうEE:AEAAB

私は初めてのデートのようにウキウキと歯磨きをしたが、ふと、膀胱がスカスカである事を思い出した。さっきトイレに行ったばかりである。

肝臓を調べてもらうなら、検査をするだろう。

尿検査で出るものが出なかったら、結果も出ないのである。そしてそれは今後の酒ライフにも響くのだ。

オシッコ溜まったら行こう。

しかしこの暑さで水分が飛ぶのか、なかなか尿意は訪れない。

娘ぶー子が起きてきたのでエアコンをつけたが、途端に寝てしまった。

猫4匹の他に、気持ちいいと寝てしまう人間の大人もひとり。

暑くても涼しくても、ダメなヤツはダメなのだ。

病気とか夏バテ以前の問題である。

起きたら何となく、タンクに水が溜まってきたような感覚があった。

しかし病院は、午前の部が終わるところである。

午後は2時半から。

うっ、それまでもつかな、マイタンク・・・EE:AE4E6

昼ご飯は、昨日のカレーとレバーだ。

朝ご飯は弁当の残りとレバーだ。

昨日の昼も、昨日の朝もレバー。

まだ残ってるから今後もレバーである。

しかし今問題は、私の中のレバーである。

沈黙の臓器、肝臓。

残業にも休日出勤にも文句を言わずに黙々と働いてくれていたが、ギリギリまで我慢して頑張っていたのか。

・・・泣ける。

感動してる場合じゃない、早く病院に連れて行かないと!!

トイレを我慢しつつ2時30分、近所の個人病院へ。

空いていたのですぐに診てはもらえたが、さて、何と説明する??

「ダルいんです。」

症状を言ったら、この一言に尽きる。

他になにもないのだ、さぞかし先生は困ったことだろう。

一応血圧を測って心音を聞いてから、こう言った。

「え~っと、実は『ダルい』という症状は非常に多いので、それだけだと限定するのがとても難しいのです。」

そうでしょうね。

二日酔いでも風邪でも肺炎でもダルいでしょうね。

そこで仕方なく、恥を忍んで言った。

先生は今、太平洋の大海原に放り出されているのである。

私は先生を困らせに来たのではない。

今夜は浴びるほど飲んでいいのかが聞きたくて来たのである。

「それが、あの、最近凄く飲み過ぎてて。」

できるだけサラッと、「今日も暑いですね」ぐらいなテンションで言ったつもりだったが、先生は思い切り音まで出して「ぶっ。」と吹き出した。

しかし先生はこれでかなり助けられたようで、「じゃあ肝機能調べましょう、肝機能。血液検査ですね。明日結果出ますからEE:AE5BE」と明るく言った。

家に帰ると、やはり暑い。

肝機能だなどと言葉にしてしまうと、今度は「ホントに肝機能かよ、ただの夏バテじゃないのか。」という気持ちになってくるから不思議だ。

暑くてグッタリしているが、もしかしたらエアコンつけるだけで元気になったりしないのか。

何て人騒がせな!!

病院行く前に、エアコンつけまくって体調を観察するべきであった。

遅ればせながらエアコンを入れ、ゲームをする事にした。

快適だ。何となくバチあたり的シチュエーションだが。

しかし実は冷蔵庫に、昨日半額で買った生のハンバーグと生の小あじと生のサーモンが入っていた。

あれの調理は免れないのだ。

と言う事で、今夜の新秋津デートはなくなった。

その代わり何かいいもの買ってきてと頼んだが、何が出てくるやら、これはこれで楽しみである。

その結果と検査の結果は明日。