限界を見た。
もう激辛バトルからは足を洗う。
完敗だ。
三田製麺所で、期間限定の激辛ラーメン「灼熱中華そば」を食べたのは冬の終わり、今年の春である。
選べる4段階の辛さから3を選んだのだが、まだ余裕があったので一番辛い「極限」は次回に、と思っていたのだった。
しかし冬を待つまでもなく、夏につけ麺の「灼熱」が販売された。
ここで極限に挑んだのである。
私が過去に食べたもので一番辛かったのは、ブレア社が出しているホットソースのシリーズの「サドンデス」だった。
面白半分に買って、飲み会で料理にかけてみんなで食べてみたのだが、ハンパな辛さじゃなかった。
じっとしていたものは一人もいない。
ヒハーヒハーと皆のたうちまわり、氷を含み、舌を出した。
あれが私の中の辛さのMAXだったが、料理であったらこれまで辛くて食べられない、というようなことは一度もなかったのである。
(思い出した!!ひとつあった!!あれもひどい目にあったなぁ・・・。8/23追記)
つけ汁は「真っ赤っ赤」という感じではなく、辛味を上からかけて軽く混ぜたようなマーブル模様になっていた。
極限などというのだ、これはキッチリ混ぜないとムラになってキツいことになるかもしれない、食べる前にしっかり混ぜておく。
かなりの濃度である。トロトロと混ぜる。
そこから箸を抜いて麺をつかむと、麺に唐辛子の赤がしっかり描かれる。
大量の粗挽き唐辛子のようだが、口に含むとそのザラリとした食感がしっかり感じられる。
うん、辛い。こりゃかなり辛い。
しかしつけ汁の濃度が高くまろやかさがあるので、辛くとも美味しく食べられる範囲だ。
むせないように、麺をすすらずにパクパクと口に含んでいく。
つけ麺が美味しいお店である。麺はコシがあってしっかりしている。
激辛ドロドロスープにもしっかり耐え、健闘している。
これはクリアだ。
辛いけど美味しいぐらいだ、挑戦という域ではない。
これはいらなかったかも、と、辛さ退避にちょこっと野菜(50円)を頼んであったが、つけ汁に全部放り込んで、グルグル混ぜてしまった。
ところがだ。
終盤にトッピングを食べる段階になって、急に辛味が押し寄せてきた。
トッピングが辛かったのか、良く混ざってなかったのか、辛味が蓄積されていたのか、とにかくしまいには猛烈に辛くなり、とうとう手が止まった。
泣ける。
悲しくないのに、涙が浮かんできた。辛い。チョー辛い。
ヤバい、このままでは先に進めない。
少しずつ口に入れていくが、入れれば入れるほど、辛くなる。
というか、痛い。モーレツに痛い。
とうとう我慢できすに水を飲んでしまった。ここで敗北の予感。
3杯ほど一気に飲み(あまりの辛さに混乱し、割りスープを飲みそうになってしまった)、もういちどつけ汁と向かい合う。
まだ口の中はビリビリと痛んでいる。
ここにまたアレを入れるなんて、無理だ。
私は負けたのだ。
ハッキリと「無理」という文字が頭に浮かんでいた。
残ったのは麺もトッピングもカス程度だったが、そのカスすら恐怖で食べられなかった。
一体なんだったんだろう??
下の方にデスソースが仕込んであったとでもいいたくなるような展開である。
もう激辛は卒業だ。
そもそも辛過ぎて美味しいなんていうことはないのである。
「辛いけど、美味しい」と「美味しいけど辛い」は違う。
そこにあるのは単なる「挑戦」で、「食事」なのではないのだ。
卒業である。
でも中本だけは例外ねEE:AE595
秋津店でもうすぐ味噌卵麺、始まるみたいだよ~EE:AEB86(21日から、もう始まってたEE:AEAAB)
ぽ子評価です。5段階で、
麺:4
具:辛かった。
つけ汁:クライマックスで地獄を見た。
総評:全部こうなのだろうか。謎にて評価は保留。
「灼熱つけ麺・極限」+ちょこっと野菜(別皿)
麺の量は選べる。これは並で200g。