午前10時45分のバス。
帰りの時間が何時になっても対応できるように、それまでにできることをやってしまおう。
具体的には洗濯と買い物リストを作ることとあわよくば、衣替えその1だ。
しかし目が覚めて私は激しく後悔した。
早く寝ておけば良かった・・・。
ダンナの帰りが遅いので、一番最後の楽しみにとっておく「ゲーム」にありつけるのは、このところ1時を回っていた。
繁忙期である、一時的なことだと開き直って、この頃は生活サイクルをずらすようにしてしまったが、今日は二度寝ができないのである。
それは分かっていた。
だからできるだけ早くゲームに着手するつもりであった。
しかし相変わらず私の予定はスケジュール通りにはいかず、押して押して数時間の遅れをとっていたのである。
コントローラーを握ったのは、1時少し前。
きりのいいところまでちょこっとやろう。
15分程度で切り上げれば、いつもより断然早い。
確かに15分ほどできりが良くなった。チャンスである。
先の分からないゲームなのだ、これまでも「もうちょっと」と先に進んでセーブポイントを逃し、どうかすると2時間もかかることがあった。
ここがチャンスなのは分かっていたが、そうするとゲーム上のその日の進歩は「目的のものを取ってきた」ということだけである。
必要なものを取ってきたという事ではストーリー上重要な事だが、それはつまり「次の行動に必要なものを取ってきた」という事であり、きっかけを作っただけである。
ゲームはドラマだ。
私は毎日何がしかの強いモンスターに挑み、謎を解いてきたのである。
それがなんだ今夜は。「取ってきた」??
もちろんゲームだ、取ってくるべきものの場所は自分で探し当てなくてはならないし、取って来るまでにはたくさんのモンスターに出会い、それらを倒さなくてはならない。
これを言うと尊敬されそうなのであまり言いたくないのだが、私は現在ゲーム上のその地域では滅法強いのだ。
モンスターなど簡単に倒せてしまうので、頭を使わないただの作業と化していたし、そんな中でモノは見つからないというただ面倒なだけな15分であった。
「風読のコンパス」を手に入れたのだッ!!
これで砂嵐の場所に行きたいじゃないか!!
・・・行って来ちゃいましたEE:AE4E6
かくしていつもの2時コースである。
そのあと本を読むので、当然6時半ではまだ眠い。
気がついたら「眠い・・・、眠い・・・」と言いながら洗濯していたが、思い直し、「眠くない、眠くない・・・」と唱えながらそれらを干した。
どこまでも誘惑に弱い自分だが、最悪のシナリオは「気分がいいので今夜は飲み、それが止まらなくなり、挙句の果てゲームまでしっかりやって朝寝坊、二日酔いでエアロビ休み」である。
自信がないどころか、積極的にそうしたい自分がいる。
朝寝坊とエアロビ休みだけはしたくはないが、そちらは消極的である・・・。