人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

取ってきたら行きたくなるのが人情である。

午前10時45分のバス。

帰りの時間が何時になっても対応できるように、それまでにできることをやってしまおう。

具体的には洗濯と買い物リストを作ることとあわよくば、衣替えその1だ。

しかし目が覚めて私は激しく後悔した。

早く寝ておけば良かった・・・。

ダンナの帰りが遅いので、一番最後の楽しみにとっておく「ゲーム」にありつけるのは、このところ1時を回っていた。

繁忙期である、一時的なことだと開き直って、この頃は生活サイクルをずらすようにしてしまったが、今日は二度寝ができないのである。

それは分かっていた。

だからできるだけ早くゲームに着手するつもりであった。

しかし相変わらず私の予定はスケジュール通りにはいかず、押して押して数時間の遅れをとっていたのである。

コントローラーを握ったのは、1時少し前。

きりのいいところまでちょこっとやろう。

15分程度で切り上げれば、いつもより断然早い。

確かに15分ほどできりが良くなった。チャンスである。

先の分からないゲームなのだ、これまでも「もうちょっと」と先に進んでセーブポイントを逃し、どうかすると2時間もかかることがあった。

ここがチャンスなのは分かっていたが、そうするとゲーム上のその日の進歩は「目的のものを取ってきた」ということだけである。

必要なものを取ってきたという事ではストーリー上重要な事だが、それはつまり「次の行動に必要なものを取ってきた」という事であり、きっかけを作っただけである。

ゲームはドラマだ。

私は毎日何がしかの強いモンスターに挑み、謎を解いてきたのである。

それがなんだ今夜は。「取ってきた」??

もちろんゲームだ、取ってくるべきものの場所は自分で探し当てなくてはならないし、取って来るまでにはたくさんのモンスターに出会い、それらを倒さなくてはならない。

これを言うと尊敬されそうなのであまり言いたくないのだが、私は現在ゲーム上のその地域では滅法強いのだ。

モンスターなど簡単に倒せてしまうので、頭を使わないただの作業と化していたし、そんな中でモノは見つからないというただ面倒なだけな15分であった。

「風読のコンパス」を手に入れたのだッ!!

これで砂嵐の場所に行きたいじゃないか!!

・・・行って来ちゃいましたEE:AE4E6

かくしていつもの2時コースである。

そのあと本を読むので、当然6時半ではまだ眠い。

気がついたら「眠い・・・、眠い・・・」と言いながら洗濯していたが、思い直し、「眠くない、眠くない・・・」と唱えながらそれらを干した。

どこまでも誘惑に弱い自分だが、最悪のシナリオは「気分がいいので今夜は飲み、それが止まらなくなり、挙句の果てゲームまでしっかりやって朝寝坊、二日酔いでエアロビ休み」である。

自信がないどころか、積極的にそうしたい自分がいる。

朝寝坊とエアロビ休みだけはしたくはないが、そちらは消極的である・・・。