前バレンディア暦704年。ガルテア半島の由緒正しき小国ダルマスカにて、王女アーシェと、同盟国ナブラディアの王子ラスラとの結婚の儀が執り行われた。
夜の読書は、歴史の本となった。
歴史の本。イヴァリースの。
2冊目の攻略本が届いたのである。
3冊目も先ほど無事、届いたでありますEE:AEB80
ゲームにはゲームの世界がある。
東京都に住んでいる主人公もいるかもしれないし、架空の星の異星人の話もあるかもしれない。
ガンダムが実在したら気持ち悪いし、かと言ってメタルギアだと怖い。
ヴァーチャルの世界を楽しむのがゲームなのである。
世界観は実に多彩だ。
私が今やっているファイナルファンタジーの世界も、全くの異世界である。
ゲームクリエイターが作り上げた世界である、初めて接することになるのだ。
しかしどのゲームでもそうだが、私はこの架空の世界観を把握するのが苦手で、ゲームはクリアしても「一体何だったんだ?」という思いが残る事が多い。
今回もゲームの始めに、主人公の周りがどうなっているのかがムービーで流れたが、サッパリこれっぽちも意味が分からなかった。
だいたい、聞いた事のない固有名詞をいくつも出されると覚えきれないし、このムービーの説明は全くもって歴史の授業的なものであったのだ。
学生時代と同じように頭の中はピヨピヨし、目と口をポカンと開けているうちに終わってしまったのだった。
バービーボーイズの古い歌に「一体何だったんだ~、7DAYS~♪」という曲があったが、7日どころではない、ほんの数分の話である。
しかしいつもの事である。
ストーリーの本筋などわからなくても、その場その場の目的はちゃんと示してくれるのがゲームである。
まずどこそこに行ってみよう!、なにを倒して来よう!、どれを取って来よう!・・・という風に。
なので、誰がいい人だか悪い人だかも良く分からないで、目先の目的だけ果たしていたのである。
しかしこれは、「はじめてのおつかい」ではない。「ファイナルファンタジーⅩⅡ」という、壮大なストーリーなのである。
時々「大変だ、あいつがあんなことを・・・。」、「誰それが実はこんな・・・。」的な深刻なムービーが挿入されるのだ。
分からない上に乗っけようというのだから、ますます混乱する。これも学生時代と同じだ。
これでは面白さは半減しているはずだ。
そこで、ストーリーの解説をしている攻略本を買ったということである。
で、ストーリー解説の出だしが冒頭の「前バレンディア暦704年・・・」になるのだが、しょっぱなからビックリである。そういう結婚だったのですか、と。
いちいち感心してやめられなくなったので、昨日も寝不足である。
むかしむかし、なんたら大陸をなんとか王がどうこうしていたところを、どこの国が侵攻して来て、その隣の国が何とかで、それならこうしましょうとなんたら国が提案し・・・などとゼロから考え出す人は凄いと思う。
凄いと思うが、そこまでやらなくていいですEE:AEB64
せめて固有名詞を短く、少なくして、印象的なものにしてください。
しかし読んで良かった。
ちなみに今日届いたもう1冊は、単なるオタク向けのものである。