映画館に観に行った娘ぶー子は「退屈だった・・・。」と言っていたが・・・。
監督:デビッド・フィンチャー
キャスト:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット
第1次世界大戦が終わると共に生まれたベンジャミンは、生まれながらにして80歳の老人であった。
母親は出産と同時に死に、父親は驚きのあまりにベンジャミンを老人施設に捨ててしまう。
養母クイニーに大切に育てられ、長生きできないと言われながらもベンジャミンは、少しずつ若返っていった。
ある日、施設で少女・デイジーと出会う。
老人の姿をしたベンジャミンも、年齢で言えば同じ年頃であった。
二人は次第に仲良くなり、デンジーは成長し、ベンジャミンは若返っていく。
見た目には年齢が近づいていくのだが、やがて逆転するときが来る・・・。
「老人の姿で生まれて若返っていく」などという、ともすれば乱暴とも言われそうな設定に不安を持ったが、リアリティがあり、違和感なく溶け込めた。
登場人物に悪い人間がおらず、悲惨な人生を背負ったベンジャミンをそう見せないからだろうか。
長い長い、数奇な人生である。
運命の出会いはやがて、将来への不安に変わる。
「永遠などない」、年老いていくデイジーと、子供になっていくだろうベンジャミン。
二人の最期は・・・。
いやぁ、切なかったすEE:AEB69
これ以上いい終わり方はないだろうと思う結末なのに、なんでこんなに切ないのだろうか。
老いは、見た目とは関係なく平等に訪れる。
美しい思い出だけを残して、あとはこの世を去るだけである。
ベンジャミンは幸せだったのだろうか。
デイジーの無償の愛を感じながらも、やるせない気持ちが残った。
青年から老人までの見事な特殊メイクも、見どころだ。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆
チョット話が長いかなぁEE:AEB66その分内容に充実感EE:AEAD8まさに数奇な運命だって思ったEE:AEAD8でも・・・ありえんEE:AEB60EE:AEAD9