目が覚めたらチビクロちゃんがいなかった。
ケージの扉が開いている。
しまった、また記憶がない。
泡食って飛び起きると、チビはちゃんとベッドの上で寄り添って寝ていたのだ。
このところ酔っ払って寝てしまうことが多いが、気をつけないとヤバいなこりゃ。
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私が時々行く音楽バー「P」は、好きに演奏もできる店で、幅広い年齢層の音楽人が集まって来る店だ。
マスターの趣味の影響か70年代を好んで聴く人が多いが、そのせいかこの手の店にしては結構年齢層は高いほうだと思う。
スーツを着た「部長」といった感じの人や、実際にZEPのライブに行ったなんて人もいる。
見るからにもうオッサンの次のエリアに入った人もいるが、そういう人を見ると私はとても嬉しくなる。
いつまでもロック魂を持ち続ける少年の心を持ったオヤジたち。
ぽ子も負けてられんがな、練習、練習。
ところで今日は昼に駅前のラーメン屋に行ったのだが、Pに近い駅前でもある。
昼の太陽はPの存在など全くなかったように輝いており、まるで夜とは違う街のようであった。
しかし地元久米川。
もしかしたらPの客もこの太陽の下を歩いているのかもしれないと思うと、不思議な気持ちになった。
そう思うとただのオッサンもカッコ良く見えてくるから不思議だ。
Pの客だというだけで3割り増しぐらいに輝く効果。
なんて話をしている側から、スーパードラマーのあっちゅんらしき人とすれ違った。
私達も話に夢中になっていたし、向こうも彼女と手を繋ぎ楽しそうに歩いていたのでその瞬間には気付かなかったが、きっとあれはあっちゅんだ。
ダンナは違うと言ったが、それは昼のあっちゅんだから分からなかっただけである。
どんな曲でもサラッと叩いてしまうスーパードラマーあっちゅんが、女の子を連れて普通に歩いているから分からないのである。
確かに同じ人なのだが、P効果恐るべし。
もしかしたら他にもすれ違ったりしているのかもしれない。
入ったラーメン屋は最近できた店なのだが、しばらく休業してた店である。
非常にクオリティの高い店でラオタの話題になっているのだが、やっと再開したようなので早速行ってみたのである。
行ってみたら行列でしばらく店内で待たされたが、スタッフのその顔を見てまた私はPの匂いを感じた。
「・・・あの人、Pにいなかった??」
さっきのあっちゅんの件で否定されたばかりなので言いにくかったのだが、今度はもっと確信的である。
「やっぱり!?オレもそう思ってたんだけど良くわかんなくて。」
ダンナの「やっぱり」を獲得して私は自信を持ったが、Pで2度会った2度とも私はもう泥酔末期状態であり、昼のラーメン屋で会うなど想定していなかったのでこっぱずかしい。
しかも1回目に会ったことは酒のせいですっかり忘れていて、2回目に会った時にどっかで見たような気がして「どこかで会いませんでした??」と聞いて彼の存在を思い出したのであった。
店は混んでいて忙しそうだったので特に何も言葉は交わさずに終わったが、店を出る時の「テヘヘ」というような苦笑いがお互いの存在を認知していたことを物語った。
これは、危険である。昼間の久米川。
これまで休日の昼なんてスッピンでフラフラしていたが、これは危険だ。
もしかしたらPの夜の方がよっぽど恥ずかしいのかもしれないが。