人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

久米ボに行く

土曜日。

いつもなら昼にダンナのギターレッスンが入るのだが、今日は休みだ。

有効に使おうと、昨日のうちにしっかり予定を立てたのだ。

その予定とは、

①久米川でモーニングを食べ、

②ボーリング場で遊べる全ての遊びをし、

③新宿でラーメンを食べて、

④新宿のワンダースポットをウォーキング。

・・・である。

なんて健康的で、なんて有意義な休日だろうか。

私は時々、自分が天才なんじゃないかと思う。

特に気に入っているのは、ボーリング場で「全ての遊び」という部分である。

バッティングからUFOキャッチャーまで、全部をクリアしてやるッ。

そして、昨日は3時半まで飲みながらネトゲで遊んでいたので、まず「モーニング」が消えた。

モーニングが流れたので、改めてランチの予定を立てなくてはならない。

グルメブログ、閲覧。

イタリアンはそば屋に変更である。

家~そば屋~ボーリング場までは、歩く。

大した距離ではないが、このごろサボッていたウォーキングである。

久しぶりに歩いて知ったが、季節は冬であった。寒い。

まずはボーリングだ。

ところで私はボーリングが大嫌いである。

下手なのもあるが、あの何ともいえない垢抜けないダサさ。

考えてみれば50年近く、何も変わっていないのである。

そう思うとあのピンの形状やボールの色もクソダサい。

それにあのポーズ。

何で球を投げた後に、右足が後ろで交差するのだ?

あんな格好、超恥である。

最初のひとりはカッコつけてやったのかもしれないが、今となってはそのせいでボーリング人口をひとり減らしている。

ゲームの雰囲気も、NHKのドラマ的な暖かさがあり、痛い。

人が投げるのを見守り、ピンが多く倒れれば「おー!」とか言って盛り上がり、逆の場合、わざと笑ったり励ましたりする。

投げたほうも投げたほうで、投げた後にいちいち「やった!」「しくった!」などのアクションを取る。

そんなアクションを取るから周りもNHK的リアクションを取らねばならなくなるのだが、ノーアクションだとそれはそれで怖い。

ダサいアクションの連鎖を強いられるスポーツでもあるのだ。

そんなものをやる気になったのは、単にネタである。

普段やらない事をやってみたいと思ったのだ。

超久しぶりである、久米川ボウル、通称久米ボ。

最後に行ったのは娘ぶー子が小学校の時の地区班の行事だったが、あ!あの時私はやらなかったんじゃないか?

今より10年以上若かったのである。

今よりももっとダサく感じていたはずである。

私の記憶では参加せずに、ママ友とくっちゃべっていただけだ。

となると、プレイはもっと昔になるか。

10数年ぶりのボーリング場は、昔と大して変わっていなかった。

ただ、人が非常に少ない。

だろうが。恥ずかしいんだよ、ボーリングなんてーモノは。

ダサい靴に履き替え、ダサいボールを選び、ダサいレーンに立つ。

だからどうなのか等はサッパリわからないが、私は「8」というダサいボールを選んだ。

やってみると、私の投げるボールはことごとく左にそれてドブ掃除をした。

投げ方が左に振っているからだと指摘されたが、まっすぐ投げると言うだけでなんでこんなに難しいんだろう。

ダサくて難しい。

ボーリング人口は今後も減っていくことだろう。

それに、歩幅が上手くとれない。

歩数が合わなくなり、どうしても寸前でトトトと小刻みに歩く事になる。

これはどうやらファール、というか線を越えてツルッツルに滑るゾーンに踏み込む恐怖がそうさせていたようだ。

思い出したが、これまでも私はずっと、トトトとなっていた。

そんなんだからリズムができず、最後には腕の先だけでボールをブン投げることになる。

そんな瞬発力など私は持ち合わせていないので、当然ボールは適当に飛ぶのである。

私のクセによって全てそれは左にそれたが。

そのうちダンナに、「もっと最後、腕を振り上げて!」と言われるようになった。

確かに周りを見るとみんな、投げ終わった後は右手が高々と上がっている。

私は腰を過ぎたあたりでボムッと放り出していた。

でもそんなに腕を振り上げたら、もっとコントロールが難しそうである。

しかし、この状態を打開するためには色々試してみなくてはなるまい。

私は腕を振り上げるようにして投げてみた。

これが良かったのだ。

やはり若干左にそれたが、これによりそれまでより多くのピンを倒せるようになったのである。

しかし・・・。

それと同時に、ボールを投げた後、私の右足は左足の後ろに交差する寸前まで動いたのである。

ああそうか、あれは体のバランスを取るために必要な動作だったのである。

ギエー、怖い。私は怖い。

着実にボウリンガーに近づいているのである。

これが本日のスコアである。

*本日のスコア、UP忘れ。

明日ね

何だか面白くなってきて、というか、せっかく腕が振りあがったのだ。もっと先が見たくなった。

今日は他にもやりたい事がたくさんあったので1回で終わりにしたが、これならまた行ってやってもいいぞ。

どうやら早朝は安いらしいし。早朝。無理か(笑)

5時までネトゲやってから来ればいいかと、本気で考えてしまったぽ子である。

ビリヤード、30分1台600円。

なら30分だ。

ビリヤードも下手である。

しかしこれはカッコイイので、何度やってもいいと思っている。

これも10年ぶりかと思うほど久しぶりだが、まぁまっさらからのスタートと大差はない。

こちらも散々だ。

だいたい、打った時の球のスピードが違う。

ダンナが「カコーン☆」と打つのに対し、私のはコロコロと転がしているだけである。

ナインボールというルールのものをやったが、私は9のボールを狙うどころではない、1個目を当てるだけで「大当たり」なのである。

「ボールのこの辺を狙って、ぽ子はこんな感じになってるからもうちょっと、ブ、ブフッ」

喋りながらダンナが笑い出した。

ぽ子の顔に青ヒゲがある、と言うのだ。

どうやらキューの先で顔をこすったようで、青い粉が線を描いてしまったらしい。

しかし持ち時間は30分。

顔など拭いてる暇はない。

結局そのまま忘れてボーリング場を出るのだが。

そう、ボーリングとビリヤードでボーリング場を後にしたのだ。

二日酔いの頭痛が蘇ってきて、もう結構キツかったのだ。

新宿にも行かなかった。

その代わりに駅前の中古ゲームソフト屋をハシゴして、3本のソフトを買った。

オンラインでやっているくせに、モンハンのソフトを1500円で、

太鼓の達人3代目を500円で、

ブラボーミュージンクを100円で、以上。

家に帰ったら寝た。

起きたら夜の8時半である。

夜の部、スタートだ。