節分であった。
こういった行事に疎いので、毎年3日だったか4日だったか分からなくなるのだが、ダンナが豆を買ってきたりするので辛うじて思い出している。
毎年豆をまいていただろうか?それすら思い出せないが、あまり熱心でない程度には、豆をまいていたように思う。
そもそも実家でもそんな感じであった。
私たち兄弟が小さいうちは、豆まきだ、ひなまつりだ、誕生日だとやっていたが、やがて廃れた。
結局父も母も、そういうのはどうでも良かったのである。そして今の私にとっても。
あれらは子供を喜ばせ、細々と日本の文化を伝えていくためにだけあるのだ。
私はその使命を果たしただろうか。あまり自信はないが。
ところが意外と、ダンナや娘ぶー子はそんな風には考えていないようである。
私が作らないので、いつの間にダンナが七草粥係になってしまった。
ぶー子はイベント好きなので、ダンナと一緒になって豆だの雑煮だのと盛り上がっている。
こういう行事は疎かにしない方がいいのは理解するが、この年になって真面目に恵方巻きになどかぶりついていると、滑稽であった。
今年はぶー子のいない節分である。
どうするのかと思っていたら、ダンナは「豆をまかなきゃな。」と言った。
まくんかいEE:AEB64
買い物リストに「豆」と「恵方巻き」を追加。
恵方巻きは高いので、一番しょぼい298円のものを購入。ダイエット中だよっ!
ダンナが帰ってきたのはもう10時を回っていたが、晩ご飯を食べる前にかの儀式を終わらせてしまうことにした。
そこで問題が。
「まいた豆ってどうするんだろう??」
実はこれまでは、回収が楽なようにラップでくるんで投げたりしていたのだ。しかしアレは一体どうなのか。あまりににも形式的過ぎはしないか。
他の家庭はどうしているのだろう?ちなみに実家では、普通に思いのたけザンバラリと投げていた。豆の行く末までは、分からない。
ネットで調べた結果は、本当に人それぞれ。
じゃあ我が家も我が家流にすればいい。
「ラップなどで包まず」、「掃除が楽で」、「極力捨てない」、これが我が家の希望である。
たくさんのネット情報の中から参考にしたのは、「投げたそばから拾って食べる」であった(笑)
一部屋に1粒ずつ投げ、もうひとりがそれを拾ってその場で食べるのだ。ラップでまいて投げるほどの馬鹿馬鹿しさだが、他に全ての条件を満たす方法を見つけられなかったのである。これが我が家の最善だ。
「鬼はどっちがやる?」
「えっ、鬼とかやっぱ必要なの!?」
「そう。」ダンナは確信したように言った。
では私が鬼をやりますEE:AEB64
鬼状に立った私に向かって、ダンナが豆を投げつける。「鬼は~~そとっ!!」楽しそうだ。
「ぐあ~~~ッEE:AE4E5」やられたー、というように悲鳴を上げる。
そして屈んで豆を拾って食べる。
奇妙な行事である。
最後に窓から庭に向かって小声で「オニハーソトッ!」と囁いて、豆まきは終わった。
次は恵方巻きである。
あれで正しくできていたのかは分からない。
しかるべき方向を向いて、願い事を思い浮かべながら無言で食べただけだ。
しかし恵方巻きは、結構大きなものである。一度には食べられないので、一口食べたらあとは晩ご飯ね、と決めていた。
ところが一口食べたら、美味しくて止まらなくなった(笑)ダイエット中の食事前、午後22時30分である。
ふたりともあっという間に無言で食べきっていた。
食後に歳の数の豆を食べるところまでやったが、豆まきの時にすでに数個食べているのである。しっかりカウントし、その分は引いて食べた。
真面目なんだか不真面目なんだか良く分からん。
まぁ面白かった。
来年は、イワシ関係も充実させてみたい。