写真の記事に、お馴染みのすかぶーさんからのコメントが入っていた。
「綺麗に撮れるコツでもあったら教えて下さい」とあり、社交辞令とはわかっているが、本日、ネタもないので、写真の事でもちょっと書いてみようと思ったのだ。
アドバイスではない。
バカ加減の告白である。
私は非常にシャイで奥手なチェリーちゃんだったので、携帯を持ったのはブログ開設の後であった。
なので携帯を選ぶ時に、ブログに写真をUPすることも考えて、カメラの性能のいい機種を選んだのだ。
まぁ「いい」と言っても当時の話で、とてもデジカメには及ばない。
この時の携帯のカメラ機能に対しては、シャッターを押しただけである。
次の携帯を買うまで、何度も何度もシャッターを押す事になったが、本当にそれ以外の事をした覚えがない。
なので例えばシーンに応じて設定できる機能があったのかというような事すら分からない。
撮った画像の加工ならしたが。
そのうちauで、「カメラ携帯」と呼ばれる、エクシリムの携帯電話が発売された。
画素数は5.1メガピクセル。当時最高だったと思う。
それまで私が使っていたものは3.2メガである。
私は大バカ者なので、画素数が高ければいい写真を撮れるものだと思っていた。
となると当然これが欲しくなる。
で、忍耐力のないぽ子は当然これを買うのであった。
しばらくは何が変わったのか分からないような状態で、相変らずひたすらシャッターを押していた。
どこがエクシリムなんじゃい。
どこがエクシリムなんじゃい。
ある日私はそんな疑問を抱いた。
0円ケータイではない、金を払って買ったのだ。
それで前の携帯の写真と変らないとは何事だ。
どこがエクシリムなのだ、どこが。
そこで私は初めてカメラのこまごまとした設定画面を開いたのであった。
何だか色々できそうではないか。
しかし意味が分からない。
取り説を読むと、撮影サイズを大きくすれば、それだけ画質が良くなりそうな感じである。
そこで私は撮影サイズを「壁紙」から「1M」に変えた。
ブログにUPしたら、画像がでかくなっていた。すげ~~~!!
そして、なかなか綺麗である。
その後はずっとこの「1M」サイズで撮っているが、困った事が起こっていた。
携帯の料金が激増していたのだ。
それまではメールに添付して画像をパソコンに送っていたが、容量が多いので、その分料金も高かったようだ。
それに気付いてからは、黒いヒモで携帯をパソコンに繋いで送るようにした。
また、この1M画像をメールで携帯に送ると、送られた方が迷惑する事もわかった。
画像がデカ過ぎて、一度に見れる部分が少ないのだ。
ボウイのラストギグのツアーパンフ状態である。
なので見るときは画像を上下左右に動かし、記憶しながら頭の中で全体図を完成させなくてはならないのだ。
「リサイズ」の機能を知ったのは最近の事である。
さて、しばらくはこれで満足して撮っていたが、やはり長く撮っていると、何かがおかしい事に気付くようになる。
確かに満足いくようなものも撮れるが、確率の問題である。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、という言葉があるが、まさにそれだ。
偶然きれいに撮れているだけなのだ。
カメラ携帯の限界を見た、一眼レフを買え、とダンナに迫ったが、私は本当に大バカである。
エクシリムの何を知ったというのだ。
私はずっとフルオートで撮っていたのだ。
つまり、「どこがエクシリムなんじゃい」という疑問を自らに投げかけ、その答えは「1Mである」で終わっていたのだ。
改めて見ると、ちゃんと場面に応じて撮影モードを切り替えられるようになっていた。
景色、人物、文字、食べ物、スポーツ・・・。
そして、細かいところではホワイトバランス、オートフォーカスエリアなど。
思い返してみれば何度もダンナに言われていた気もするが、オートなら一番ふさわしいモードで撮ってくれると思い込んで、耳を貸さなかったのだ。
だったら他の機能はいらないじゃないかっつーの。
まず、「食べ物」とホワイトバランスの設定のコンボに感動した。
食べ物モードだと接写モードになり、彩度を強調するという。ライトもONだ。
ホワイトバランスは「電球」を選ぶ事で、赤っぽく写る事がなくなった。
これで私は味をしめた。
これらのモードを駆使して、もっともっといい写真を撮ってやる。
しかししょせんぽ子である。
それらのモードを駆使することも、もっともっといい写真を撮ってやる事もできはしないのだ。
歴然としているのは色の悪さ。
ゆえに私はこれこそカメラ携帯の限界だ、とダンナに訴えて一眼レフを狙っているのだが、もちろんそう簡単にハイ、買いましょう、と言う訳がない。
だいたい、まだ使ってない機能がたくさんあるのだ。
なので諦めずに研究中だが、一つ発見をした。
私は猫の写真を良く撮るが、どうも色が飛んで、白っぽく写ってしまう。
モードだってそれなりにちゃんと選んで・・・、選んで・・・、もしかして。
私は猫を撮る時には「人物」で撮っていた。
猫ちゃん、家族です。
人間にも動物にも隔たりはなくてよ。
なくはないのだ。
カメラは道徳ではなく、色で判断しているのだ。
奴らは「景色」であった。
こんな調子なので、一眼レフはまだまだ遠い。
と言うか、何ゆえ一眼レフかというと、ぽ子は一眼レフと高い画素数があれば、いい写真を撮れると信じているのである。
「その前にこっち使ったら?」
一応我が家にもデジカメはある。
あるが、パソコンへの送り方がわからないのだった。