もとは「我空」と言う店名だったようだが。
高田馬場の俺の空の店主が、池袋にオープンさせたこの店。
なぜこっちも「俺の空」になったのだろうか?
私などが知る由もないが、どちらにしても馬場の「俺の空」にはオール5を出していたのだ。
食べたい事に違いはない。
前回池袋では、渡辺樹庵氏プロデュースの瞠に行ったのだが、その時に「俺の空」の前を通ってみた。
それほど混んでいる様な感じでもなかったし、何より店の前に出ていたラーメンの写真がムチャクチャうまそうであった。
次は絶対ココ!!と決めていた。
時間は2時ごろだっただろうか。
外に行列はなかったが、広い店内にはウェイティングのためのイスがズラリと並んでいて、ここに6人程座っていた。
薄暗く、しゃれた飲み屋のような店内である。
回転も悪くなく、10分ほどで席についた。
接客も明るく、気持ちが良い。
「掛け豚そば」を。800円。
ネットの評価でも騒がれていたが、ラーメンとしたら決して安くはない。
ちなみにつけ麺の「浸け豚そば」は、同じ値段で麺の量が選べる。
小が200g、中が300g、大が400g。
ええっ!?
小でも「掛け豚そば」の130gよりも全然多いじゃないか~!!
でもやはりラーメン派のぽ子なので、「掛け」で。
程なくして出てきたラーメンは、馬場の「俺の空」と大差はない。
ここで気がついたのだが、そうか、店名同じなんだから、ラーメンも同じなのか?
でももとは「我空」だったのだ。
「我空」もこのラーメンだったのか??
それとも店名を変えた時にラーメンも変わったのか??
出鼻をくじかれた感じではあったが(注:正しくは『出端』だそうだ。今調べた。1つおりこうになった)、やはりうまいものはうまい。
トロンとまろやかなスープに、ガツンとした魚介の風味が効いている。
中に入っているタマネギの甘みと野菜特有の瑞々しさが、とても良いアクセントになっている。
小ネギもタップリ振ってあり、こってりしたスープが食べやすくなっている。
細麺である。
この手の重いスープには太麺、という常識を見事に覆す麺だ。
しっかりと硬い、ギュッと締まった麺だ。
細いくせにゴツい、印象的な麺である。
ほぐした豚がたっぷりトッピングされているが、これがまた絶品。
ホロホロと柔らかく、角煮のような肉である。
やはりとてもおいしかった。
ただ、勝手に馬場のラーメンと違うものが出てくると思っていたために、ちょっとガッカリしてしまったところはある。
それに、店の前に出ていた写真とは違うラーメンなのだ。
あれにはほぐしてないデカい肉のかたまりが入っていたし(有料のトッピングなのか??)、糸唐辛子が乗っていて、見た目も美しかった。
そして、量が軽い。
ダンナのつけ麺と具体的な数字で差がわかってしまったので、なおさらひもじい気持ちになった。
替え玉もあるが、すでに800円も出しているのだ。
「まだまだ食えます。」と思いつつ、店を後にすることになる。
先に結果を書いてしまうが、オール5である。
オール5だが、一度食べればいいや、そんな気持ちになったのも確かだ。
他に、もっと安くて食べてみたいラーメンが、あっちにもこっちにも溢れているのだ。
そんな感じで、ぽ子評価はオール5でっす。
うまいラーメンには金がかかるのかもしれないけど、もっと安くてもおいしいラーメンはたくさんある。
800円。
ギリギリの線である。
「掛け豚そば」