人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

時間の使い方・親とその娘

モーニングを食べに行くと言ってたにも関わらず、昨夜も深酒。

寝た時の記憶がない。

起こされたのはもう10時。

しかしガストのモーニングは11時までで、ぽ子のようなフザケた野郎にも対応できるのだ。

急げ。間に合うか。

そのまま今日もウォーキングに出るので、徒歩だ。

二日酔いだというのに、競歩のごときスピードでガストに向かう。

ついさっきまで寝てたのだ。

人生、ジェットコースターである。

腹一杯朝ご飯を食べると、羽村に向かう。

最終的な目的地は八王子のラーメン屋だが、いくらなんでもすぐにゃ無理だ。

気持ちはあるが、胃袋がついていかない。

そこで羽村動物園が浮かんできたのだ。

動物園。

屋根の上にいるのは見た事もないような大きな鳥だが、どこからか飛んで来た。

模様が良く似ていたので「あ!ペンギンが飛んでる!!」とダンナと盛り上がってしまった。

注:ペンギンは空を飛びません。

どう考えてもあの体型では。

このヤギは凄い。

細い木の橋の上で、お食事だ。

「おかか」という名札がついていた。

「かつお節」という演歌の臭いのするこの名称の、可愛らしい方の通称を名づけた飼育員の、ヤギに対する深い愛を感じた。

動物園まで歩き、動物園からさらに遠くへ向かって歩く。

八王子に出やすいように東福生に向かった。

福生といえば米軍基地の町だが、異国情緒溢れる町並みを想像して歩き続けた私達は、東福生の駅に着いて愕然とした。

駅前だ。

熱いコーヒーでも飲みたかったが、店が1軒もないのだ。1軒も。

1時間に3本しかない電車を、あと30分近くも待たなくてはならないのだ。

逆の出口はこっちよりはまだマシだったが、それでもここに飛ばされたアメリカ兵の気持ちを思うと、同情せずにはいられないような駅前であった。

これでも東京。改札は無人。

やっと見つけた異国情緒は、こんなものである。

東福生はやはり「東」、福生に行かないと米軍ムードは望めないようだ。

やっと時間が来てホームに行くと、ええっ!?

ドア、手動!?

このボタンを押して開けるのだ。

そして、慣れていない私達は、ドアを閉めずにズンズン奥に入ってしまった。

寒いのにすんませんでした。

しかしこの手動、意外といいぞ。

拝島などでは10分近い待ちがあったが、ドアを閉めておけるのだ。

出入りしたい人が勝手にボタンを押して出入りすれば良い。

お陰で車内はずっと暖かかった。

私のような開けっぱ野郎はいなかったという事だ。

もうかなり疲れていたが、まだ戻る訳にはいかない。

八王子でラーメンを食べて、電車とバスを乗り継いで、やっとの思いで帰ってきた。

八王子が豊田よりも向こうだとは思わなかった。

ラーメン1杯のために、ずいぶん遠くに行ったんだなぁ。

家に着くなり上着もマフラーも帽子もそのまま、ソファで丸くなり寝てしまった。

起きて風呂から出てこうしてブログの更新をしているが、なんと娘ぶー子は今起きてきた。

22時50分。

私達がモーニングを食べて動物園に行って手動のボタンに驚いてラーメン食べて帰って来るまでの間、ただひたすら寝ていたのだ。

私の娘時代も似たようなものであったが、親の目になって見ると、これは驚きだ。

何と言う優雅な時間の使い方。

若いということはそういう事なのだ。

いま与えられているものの大切さを知るのは、残念ながらもっとずっと後なのだ。

もう取り返しがつかないくらいに。

ムチャクチャ疲れた。

お陰でよく寝れそうだ。

今度は福生に行きたい。