平日は酒を飲まないようにしている。ちなみに金曜日は平日ではなく「休前日」であるので除外だ。
ただ、あまりギツギツやると長続きしないから例外もアリとしているが、昨日がその例外であった。
大した理由ではない。
喉が渇いてビールが飲みたかったのと、連休の予定を立てるのに飲んでいた方が盛り上がりそうだったからだ。
しかし翌日にあたる今日は、歯医者のため朝から出勤→西荻、という寝る暇二日酔いする暇のないスケジュールだったため、軽く飲んで寝るつもりでいた。
断酒界に「スリップ」という言葉がある。
何年も断酒してきても、一口の酒からあっという間に元のアル中に戻ってしまう状態だ。
私もコントロールできるつもりでいたが結局飲み始めたら止まらず、1時半まで飲んでいた。
1時半ぐらいクソであるが、酒抜き平日作戦に入ってから寝つきが悪くなったので、この頃は11時半には布団に入っていたのだ。
まだまだ飲めたが眠くなってしまい、寝た次第である。
しかし、朝になると眠くて眠くて仕方がない。
朝ご飯を出す、弁当を作る、の最低の仕事をしたら布団に戻った。
戻ったと言っても今日は朝から出勤なのだ。
8時45分に出るところを8時半に起きた。
10代のころに比べると明らかに成長している。あの頃は仕事だって毎日遅刻していた。
今日に限って仕事は忙しそうだったが、歯医者の予約は延ばせないので3時で上がり、西荻に向かう。
ついに今回で最後の歯医者である。
2月から半年余り、予定の倍程の時間をかけての最終回である。
「いよいよ終わりですね。」
「長かったですね。」
完成した20万円の歯を装着するのだ。20万(泣)
強盗よ、うちに押し入ったなら一番価値があるものはこの歯であるぞ。
♪冬も終わりに近づき 借りたての部屋の中
突然闇に落とした 悪夢のような電話♪
私の毛嫌いする曲のベストアルバムに入る「ロード」だが、それとは全然関係ないが、先生は突然こう言った。
「虫歯、あるね。今度は2回で済むよ。」
ああ?
虫歯!?
ここは歯科技工士の知り合いが紹介してくれた、腕の良い良心的な歯科である。
無意味な通院などさせはしない。
虫歯・・・。
私はまたあのキュイーンという地獄のようなサウンドと拷問のような痛みを思い出した。
しかし放置しても、いずれ向き合わねばならないだろう。
・・・と同時に、まだ隔週金曜にラーメン遠征できるという事実も思い浮かび、まぁいっか、と折り合いをつけた。
ダンナと合流してラーメンを食べてから、久米川で飲み屋に入る。
・・・悪くないじゃん。
そんな気持ちである。