人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

ダヴィンチ

今日はダンナのギターのレッスンが休みだから有効に使おう、と昨日のうちからしっかり計画を立てた。

上野に「ダ・ヴィンチ展」を見に行く。

そのついでにラーメン。

動物園にも行く。

買い物もできたらいいな。

である。

しかしこの計画を立てたのは、昨夜久米川の飲み屋である。

相変わらずエルの話でダンナとふたり盛り上がり、私は止まらなくなった。

家に帰ってダンナはすぐにイスで寝てしまったが、私は結局ワインを1本近く飲んでしまった。

これでも今日の事を考えてセーブしたのだが。

すると朝はどうなる?

起きれない。

予定だと8時半に出発であった。だから7時起きだと言っていたのだが、まぁあの時点で「そりゃ無理だ」的な空気が流れていた。面倒だったからそのまま流してしまったが。

私が起きたのは9時半だったが、ダンナだって7時になんて起きていないのを私は知っている。

だから私もいけるところまでいこう、とダラダラ寝ていたのだ。

しかし「急がないと」的な運びにはならなかった。

だから私もダ~ラダラしていた。

本当に行く気あるのか?ぐらいなテンポであった。

結局家を出たのは11時半だ。

まだ寝ている娘ぶー子を残して上野に向かう。

昨日も晩ご飯の支度を一切しないまま西荻の歯医者に行き、自分はラーメン食べて酒飲んで帰った。

昼飯になりそうなものなど何もなく、「何もないけどいい?」と寝ているぶー子に言う。

向こうは眠い所を起こされてウザいから、簡単に「ウン。」と言う。

私は「許可がおりた」と認識し、出かけて行くのであった。

当初の予定だとまずダヴィンチだったが、もう昼だ。まずラーメン。

食ったら苦しくなってしまった。

ご存知のように、私はラーメンを食べると即、眠くなる。

いつもなら帰りの車ですでに眠り、家に着いて本格的に寝るのがマイチャームポイントなのだが、ここは上野だ。しかもこれからダヴィンチだ。

足取りが重くなる・・・。

「台車・・・。」

「キックボード・・・。」

「ベビーカー・・・。」

「あそこにあるスケボーをパクるから、怒って追いかけてくるヤツらより早く走りながら引っぱってって。」

タイヤが付いているものが欲しい。

それでも10分ほど歩いて東京国立博物館に着き、チケットを買おうと思ったら、

「受胎告知・35分待ち」と書いてある。

「35分・・・。」

ラーメンで腹いっぱい、暑い中ダラダラ歩いてテンションは下がっていた。

博物館前には長蛇の列が出来ていた。

「もういいかぁ・・・。」

言いだしっぺのダンナが言ってくれたので、遠慮なく私も諦める事にした。

この辺の別の美術館だかで「ロシア美術館展」をやってたからそっちに行こう、と来た道を戻った。

その途中で大道芸をやっていた。

トークがムチャクチャ面白く、結局最後まで観て、ロシアは忘れてしまった。実は思い出したのはこの記事を入れ始めた時だ。

立ちっぱだったり歩いたりで、すっかり疲れてしまった。

どこかでビールでもねだろうと思ってたが、もう一刻も早く帰って飲みたくなった。

帰りの電車で爆睡しつつ、やっとの思いで家に帰りついた。6時半。

「おかえり~・・・。」

昨日から散々放ったらかされて不満げであるが、テレビ画面はゲームである。

だれも起こさないから昼過ぎまで寝て、後はダラダラゲームやってたのがミエミエである。

ぶー子はそれを隠すでもなく、「エコノミークラス症候群になりそうだよ・・・。」とかったるそうに言った。

土曜日である。

しっかり飲んでやろうと思っている。