人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

結婚記念日 ~後半:村シダ~

寝るつもりでマンガ喫茶に入ったのに、「ぽこぽこ」の方のチャットに出たり気合入れて記事入れたりしているうちに「そろそろ出ようか」とダンナからメールが来た。

「この後どうする?」などとメールでやり取りしているうちに送信に失敗したらしいが気付かず、返事を待っているうちに携帯握り締めて寝てしまった。

一方ダンナは急に携帯が繋がらなくなり困り果てたようで、自分の個室から必死に舌をタンタンと鳴らしていた(笑)

私は女性専用ゾーンにいたからダンナは入れなかったのだ。

店を出る前にトイレに行った。

気まぐれにウォシュレットのボタンを押したら、水が止まらなくなった。

良く見るとボタンはボロボロであちこちへこんでいたりして、これなら壊れていても仕方がないというような状態だった。

あせって色んなボタンを押しまくったが、一向に尻のシャワーは止まらない。

どうしよう、このまま止まらなかったらフタ閉めて出るっきゃない。

覚悟を決めて水を流したら、やっと止まった。

ホッとすると同時に「ネタ、ゲット」と思っている自分がいた。ブロガーの心理である。

ところで私の初めてのウォシュレットとの出会いは友人宅であったが、怖くて使うことはできなかった。

しかしベロンベロンに酔った私は、便器を覗き込むような形でボタンを押してみたのだ。

どうなったかはまぁ、「普通こうなるだろうよ」というそのまんまである。

漫喫をでたらキリンシティに入り、ビールを飲む。

前日しこたま飲んで二日酔いであったが、ビールがうまい。

ところで、7月7日は結婚記念日であるが、これまでは家族で揃って行動していた。

泊りに行くことが多かったから娘ぶー子だけ置いていけなかったのが大きな理由だが、

今年はぶー子抜きであった。

7月7日は私たちの結婚記念日だが、

7月7日はぶー子とカレシの1ヶ月記念日だというのだ。

1ヶ月記念って・・・。

そんなことやってたら、毎月記念日だ。

さぁ何回やれるのかね。

まぁそんなんで今回はぶー子は来なかった。

どこへでも勝手に泊りに行ってくれ、と嬉しそうに言っていたが、置いていけるか。

マイホームが高校生のラブホになってしまうじゃないか。

だから今回は泊りは諦めたのだ。

一方ぶー子はカレシと映画に行くと言っていたのだが、その後やることがないと悩んでいた。

だからメールで、海に行ったらどうだだとかサマーランドにムツゴロウ王国があるよだとか色々提案していたのだが、返事は来なかった。

どうしたかなぁ・・・とメールしてみたら「合流しようか」と返事が来た。

ほ~、合流。

ぶー子のかわいいカレシと。悪くないな。

東村山のカラオケボックスで合流する事になった。

私たちはキリンシティでビールを2杯飲んだら店を出た。

「何かお土産買って行ってやるか。」とダンナが言い出した。

そうだね、そうだね。ウキウキ。

何がいいんだろう?

こんなんじゃダメ、これもなぁ、と散々悩み店を出たり入ったりし、結局買ったのは小瓶の香水である。

ぶー子とカレシの、2つ買った。

綺麗に包装してもらい、シャレた紙袋に入った。すげ~。立派なプレゼントである。

「ドキドキするねぇ。」

「ぽ子、盛り上げてよ。」

しかし・・・本当に来るだろうか?

こんなに張り切って、結局誰も来ないなんてこともあるかもしれないぞ。

昔テレビで古いアニメの名場面珍場面の特集をやっていたが、その中で「巨人の星」の主人公・飛雄馬の誕生日にパーティをやることになるのが、結局誰も来なかったというのがあった。

飛雄馬はウキウキと三角帽をかぶって飾り付けをするのだが、結局だれも来ないとなると悲しくて悔しくて荒れ狂うのだ。

あれは家族で爆笑して見ていたが、あんな事にならなければいいのだが。

カラオケボックスに着いたらトイレに直行して化粧を直した。

どうやって盛り上げるかな。

まぁちょっと飲んで酒を回さないとエンジンかかんないぞ。

トイレから戻ると、めかし込んだぶー子がいた。

ぶー子だけである。

「あれ?カレシは?」

ぶー子の門限が9時だと決めてあるから、もうそうなると時間がないというのでカレシは帰ったそうだ。

ガックシ。

半飛雄馬状態である。

しょうがない、気持ちを入れ替えて「家族水入らずだ。」とカラオケ大会に突入。

ところが二日酔いがたたってか、なかなか酔いが回らない。

白ワインをカラフェで1つ、赤ワインをカラフェで1つ、そうだった、ここのワイン、まずいんだった。

オエッ、オエッとなりながらもなんとかその2つを飲むと、ウイスキーをダブルで飲む事にした。

うまいもんでもなかったが、他に飲みたいものがない。

6杯ぐらいまで頼んだところで記憶が途切れる。

こうして私たちの結婚記念日は終ったのであった。