人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

復習

あれだけヘコんでおいて、昨日もしこたま飲んでしまった。家でだが。

今日飲まないから勘弁して。

いやーもう、ほんっとうに仕事に行きたくなかったし。

ただでさえ月曜でかったるいのに、金曜の飲み会の後、初めてみんなに会うのだ。

会わずに逃げてしまいたい。

私は2次会からあらかた忘れているが、みんなは一体何を覚えているのだろう。

聞くのも怖い、聞かないのも怖い。

記憶がないという事は「寝ていた」という事だといいのに・・・と祈る。

イヤだイヤだと思いつつも時間は無情に過ぎていく。歯医者の治療中の数倍の速度だ。

重い足取りで玄関を出ると・・・出ると・・・思い出した・・・。

自転車を駅前に置きっぱなしだ・・・。

そうだ、金曜の飲み会にはチャリで行ってタクシーで帰ったのだ。

取りに行ってないんだから置きっぱなしだ。

どうするか?

会社までは歩ける距離だが、仕事の後に駅前まで取りに行くと帰りが遅くなる。

会社に断って、自転車を取りに行ってから出勤する事にした。

カーッ、あれ程会社に行きたくないと思ってても、嬉しくない延期だ。

土曜日までは覚えていた。

ダンナに自転車を置いて来たことは言ったが、しかし有料駐輪場に置いたことは黙っていた。

言えばすぐに取りに行く事になると思ったからだ。

あの時はラーメン食べて眠かったし、日曜にでも行けばいいと思っていたのだ。

しかし日曜もラーメン食べて酒飲んで終ってしまった。

かったるい・・・。トボトボバス停に向かって歩く。

大した距離でもないが、普段あまり歩くことがないのでどえらい疲れる。

ところがバス停に着いて大変な事を思い出した。

自転車の鍵を家に置いてきた・・・。

ついさっき、かったるい、忌々しいと思いつつ歩いてきた道を戻る。どうしてこう抜けているんだ。

自転車の鍵を取りに行く為だけに家に戻り、自転車を取りに行く為だけに駅に向かう。

楽しくない。クソッ、本持って行くぞ。

再びバス停に戻ると、バスは行ったばかりであった。絵に描いたような小さな不幸である。次のバスまで15分。ここから読書タイム。

バスに乗り、駅に着くころには眠くなった。

今度はお金払って自転車乗って仕事だ。どこにも嬉しい要素がない。

有料の駐輪場に停めたのは初めてだ。

どうせ頭の悪い私の事だから、自転車を出すのに散々苦労するだろうと思ったが、幸いそれはなかった。

なかったが料金をみてガックリきた。900円。

10時間100円、それ以降8時間100円だ。車に比べればクソ安だと思ったが、900円。チャーシュー麺が食べれる(泣)

ダンナのサイフから出したい気持ちをグッと堪え、自分のサイフから小銭を出す。お札は使えないのだ。

900円も小銭で持ってるかよ~!!

仕方なくコンビニでお茶を買う。ここでもダンナのサイフに誘惑されたが、それでは意味がない。

結局自転車乗るのに1050円だ。大盛りチャーシュー麺(泣)

そもそも金曜日までさかのぼれば、タクシー代だってかかっているのだ。

これだってちゃんと自転車で帰れていれば、払わずに済んだ金だ。

悔しい。ホントに悔しい。

しかも外で飲むといつもそうなのだが、次の日サイフに入っているべき金額が全然足りないのだ。

今回はタクシーの運転手からおつりをもらわなかったのかと思われるが、定かでない。

毎度の事だから、もしかして酔うと帰りに孤児院にでも寄って寄付してるのかもしれない。

こういう事は早く忘れるに限る。

嫌な気持ちをいつまでも引きずってたって、自分が辛いだけなのだ。

それにより、ちゃんとすぐに忘れ、また同じ事を繰り返す事になる。

職場に着く。

「おはようございます・・・。」と入ると、皆笑う。

なぜか酒飲んだ後に会うと、必ずと言っていい程みんな私を見て笑うのだ。

そして飲み会の総復習が始まるのだ。

残念ながら、私は最後までほとんど起きていたそうだ。

そして、毒舌でクダを巻いていたらしい。最悪じゃ。

しかし、嬉しい話もあった。

アンガは家に帰らず、川沿いの道端で寝てしまったそうだ。記憶もほとんどないと言って頂けた。

「私だけではない。」私の救いはこれだけであった。

フライングした私とアンガが、圧倒的に酔っていたらしい。

やはり敗因はアレか。

アンガも相当酔っていたらしい。

課長は「おもしろかったですよ。」と言ってくれた。

きちんとした奥様パート仲間その1(その2は休み)は、「うん、ずいぶん酔ってたけど、そんなに心配するようなことはなかったよ。」と言ってくれた。

ひとりずつクリアし、少し気持ちも楽になったが、まだ1人残っている。

私の毒舌の餌食になった山口くんだ。今日は休みだった。

会いたくない・・・(泣)

このまま一生会いたくないものだ。

もうほんっと、大人しくしてようと思う。