人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ダンナがいない夜

検査入院で今夜はいないのだ。

だから朝、娘ぶー子が起きてくるのと入れ違いに布団に戻った。

家事のことなど考えたくはない。

今朝も朝方目が覚めて、花粉で鼻が詰まり眠れなかったのだ。

もうすぐ薬もなくなるし、病院に行ってもっと凄いの出してもらおう。

寝たような、寝なかったような。そんな中途半端な2度寝だった。

途中ピンポ~ンと誰かが来やがったが、もちろんスルーだ。

10時に起きた。9時半に病院に着く予定だったのだが。

まぁいい。今夜、ダンナは帰らないのだ。

部屋が散らかっていようが流しが汚かろうが、誰に気兼ねすることもない。

今日は病院へ行って仕事に行く。

これだけクリアできれば充分だ。

病院から戻ったらもう12時だ。

サッサとご飯を食べて仕事に行かなくては。

強い方の薬を飲んで行った。

先生にも薬局でも「眠気に注意して下さい。」と言われた。

そんなに凄いのか?

今までは、いけないと知ってはいたが時間の都合上、夜、酒と一緒に飲んでいた。

やはり酒パワーが勝るようで、眠くもならなければ効き目もイマイチであった。

果たして「仕事」というただでさえ眠くなる環境で、我慢できるだろうか?

我慢できました。

立ち仕事でかなり動き回ったからだ。座っていたら寝ていた。

鼻はお陰で調子良かったが、この睡魔は何とかならないものか?

近いうちに仕事中の居眠りで注意されるネタが上がるはずだ。

今日も残業。

しかしダンナはいないので、晩ご飯は思いのままだ。

「・・・という訳で。こんな時を利用して、普段お父さんがいるから食べられなかった物を食べようと思うんだけど、何かある?」

昼に帰ってきたぶー子と話し合った。

「生ガキ。」

「激辛モノ。」

せいぜいそんなものだ。

じゃあダンナがいるとできない事。

手抜き。

・・・まぁいつもしてるけど、気兼ねしなくていいいのだ。

結局半額に値下げされた惣菜を買って帰った。

それを食べながら、酒で「強い方」の薬を飲む。

やはり鼻はズビズビだが、さすがに寝不足か、眠くなってきた。

早速洗い物がたまってきているが、今日はやらない。

明日は朝から仕事に行って、その後歯医者に行って、すぐに会社の飲み会だ。時間はないだろう。

久しぶりに家に帰ったダンナは、女房の代りに散らかった部屋に迎えられ、食事の用意もなく、仕方なくキッチンに立ったら洗い物が溢れているという目に合うのだろう。

しかも深夜に酔っ払いが帰って来る。

かわいそうに。

あぁ、かわいそうに。