人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

本日も実にやる気なし

雨ではないか。

この配達の仕事になってから、本格的な雨が降ったのは初めてだ。

加えてこの寒さ。過酷な1日になりそうな予感だ。

自転車に乗りながら傘をさすという技はできないので

いつもならカッコ悪いカッパを着るのだけど

これはあとで邪魔になるだろう。

どうせ配達中に濡れるのだろう、もう傘もカッパもいいや。

帰って着替えりゃいい。

思った通り、大変にキツかった。

何がって寒いのだー!!

上着はかさばるし、ポケット類のものが出し入れしづらくなるので着なかった。

パーカーの帽子を傘代わりにかぶり、強盗仕様だ。

今日に限って量も多い。

私はへこたれて仕事しながらずっと考えていた。

「晩ご飯・・・作りたくない・・・。

買い物もしたくない・・・。」

それが高じてそのうち

「晩ご飯、何食べよう・・・。

このチャンスにラーメンを・・・。」

コッチは熱が入ってしまい、仕事に集中できなくなる。

エレベーターを降りる階を間違えたりミスがでる。いかんいかん。

1時半ごろ仕事が終わると家に直行。

買い物はナシ、晩ご飯は知るもんか。

全く、雨が降ったり寒かったり暑かったり遅かったりする度に食事を作らないので

家族はさぞ迷惑しているであろう。

それでも文句がが出ないのは私の人柄だと思っていたけど

どうやら皆私が怖いらしい。

家に帰り、サッポロ一番みそらーめんぽ子スペシャルを食べたら

もちろん眠くなる。

こんなに寒いんだ、布団に入ろう。

・・・起きたら6時半でした。

まだまだ眠かったがもうすぐ高校の制服の配達が来るはずだ。

さすがにこんな時間に寝ぼけまなこで出るのは恥ずかしい。

この最後の羞恥心でギリギリまだ普通の生活を保っているのだ。

「おなか減った。」

ぶー子が言った。

あぁどうすんだ、何も考えてなかった。

買い物は絶対イヤ。あるもので作るしかない。

張り切ってご飯を作ってる時に「お腹すいたぁ。」と言われると

「はいはい♪ちょっと待ってねv」と普通の家庭にいる普通のお母さんになれるんだけど

このように何もない時にいわれると、自業自得とはいえつい逆ギレしてしまう。

「わかってるっつーのっ!!」

あぁそうか、だから誰も私にご飯の文句を言わないのか。

しかし何か作らねば。よし。

「チャーハンだよ!!」「やほ~!!」

やほ~、だって。

具は賞味期限の切れたベーコンと卵だけだ。

あとは昨日の残りのスープ。

ごめんね・・・(笑)だって雨が・・。

あぁそれにしても眠い。

もう一眠りしたいけど困ったもんだ。