人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

激しい雨が

MODSの古い曲だ!

知ってる人は同世代(笑)

で、凄い雨だった。

台風の夜のようで、夜中に何度も目が覚めた。

ぽ子、小心者。

「行って来るよ・・・。」

ダンナは自転車をやめて、バスで出掛けていった。

「マジ、行きたくねぇ~。」

娘ぶ-子は観念して自転車で出掛けていった。

雨は止みそうにない。

私も自転車で行く事になるだろう。

いつもより早目に仕度しないとだな。

ダウンジャケット(まだ着ている)を着て、真っ赤なカッパをその上に着る。

昨日は玄関を出た途端に雨が降ってきやがって、たすきがけにしたバッグの上から慌ててこのカッパと来たのだが、きつくて身動きが取れなくなった。

しかしもう一度カッパを脱いでバッグを下ろして、またカッパを着てその上からバッグをかける時間の余裕などなかったのだ。

今日は同じ失敗をしないぞ。

このカッパにはファスナーが2つ付いている。

下半分と上半分に分かれているのだ。

なぜそんな事になっているかと言うと、恐らく下半分の足の方は、動きが広くとれるようになっているのだろう。

しかし私はこの下半分のファスナーを閉めたことがなかった。

もう買ってから3年ほど経っているが、下半分にもファスナーが付いていることに気付いたのがつい最近で、気付いたところで閉め方がわからなかったのだ。

そんな事があるのかと言われそうだが、良く見たら、このファスナーは上から下に閉めるようになっていた。

いつも出勤時は時間がなくてパニック状態なので、こんな簡単な事に気付くのにも時間がかかってしまった。

今日はもう万全だ。

下半分、良し!!

上半分良し!!

バッグ、持ちました!!

帽子!!

帽子!?

私は自転車に乗りながら傘をさす事ができない。

やってできない事はないが、怖いからやりたくない。

以前、やはりこのような雨の日に傘をさして自転車に乗っていた時に、交差点のど真ん中で傘の取っ手から先が風で飛んで行ってしまった事がある。

風で傘がひっくり返った状態で、自転車をこいでいた事もある。

ろくなもんじゃないのだ、傘は。

だからその代わりに帽子をかぶっている。

雨が目に入らないように、つばのついたキャップだ。

急いで寝室に取りに行ったが、そこには「GUAM」と書いたダンナの帽子があるだけだ。

グ、グアム・・・。

他の場所で黒いカルバンクラインの帽子も発見したが、これは何でか知らないけど子供用ほどに浅くしかかぶれず、ちょっとスピードを出すとすぐに飛んでしまう。

なのでこれをかぶった時は、飛ばないように顔が隠れるほど深くかぶり、向かってくる風圧で帽子を頭に押し付けるようにして自転車をこいで行った。

帽子が飛ぶ恥と時間のロスに、前が見えない恐怖は勝ったのだ。

あんな思いはしたくないから、グアムだ。

出発~~!!

ひえ~、凄い風だ。

時間がない、急いで行かなくては。

家から1分も経たないうちに、グアムが飛んだ。

自転車を止めて取りに戻ろうと思ったら、今度は風で自転車が倒れそうになる。

グアムが!!自転車が!!

もう嫌だ、こんなの(泣)

私は帽子を自転車のカゴに入れて、自転車のスピードを上げた。

あ、雨も凄いですね。

私の100均の化粧は、どこまで頑張ってくれるだろうか。

このままではスッピンになってしまう。

私はバス停の屋根の下で一度止まり、カッパのフードをかぶることにした。

これはガバガバで、私が左右を向いても正面を向いたままなので、横が見えないのだ。

しかし、危険<スッピンと言うか、危険>スッピンと言うか、

危険が勝ったと言うかスッピンが勝ったと言うか、とにかくフードをかぶる方を取ったのだ。

しかし、たすきがけにしたバッグがしっかり食い込むように肩に乗っていて、なかなかフードが出てこない。

首の後ろのフードだ。

手探りで引っ張るが、なかなか出てこない。

んも~~~!!と声に出してしまいたい。

やっと出てきて頭の上にかぶったのだが、ペダルをほんのふた漕ぎもしたら、あっけなく向かい風で後ろに戻った。

もう知るか、濡れて行け~~!!

みんな、スッピンを笑うなら笑え~~~!!

顔を隠すために、会社の手前で帽子をかぶる。

一応グアムも役にはたった。

急いで更衣室に向かったが、いつもより着てるものもファスナーも多い。

タイムカードは12時59分。

高校生のアルバイトみたいな出勤時間である。

今週はずっと雨だとか。

もうイヤ(泣)