人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

Final Fantasy ⅩⅤ<感想>

とりあえずやり込みは置いておいて、クリア感想を。

まぁ当時も色々言われてはいたみたいだが、これはちょっと確かにねぇ、と言いたくもなる。

 

まず、キャラクターのチャラさ。

ゲームも変化していく必要があることは理解する。FFも、「もうファンタジーではない」と言われてるのを何度も見て来た。

しかしこうもチャラいと、「もはやFFではない」。

言葉遣いと「王子」とのミスマッチング。世界観とキャラが合っていないのである。

オールドアメリアンな雰囲気、エンドロールの曲が「Stand by me」だったりするあたり、青春映画的な要素を入れたかったのも知れないが、ファンタジーとのバランスが取れていない。というか、この2者でバランスをとること自体が難しいのではないか。

FF13同様、キャラクターに愛着が持てなかった。そして、キャラクターに愛着が持てないと言うことは、プレイする上で結構しんどい。個人的に一番残念だった部分である。

 

ストーリーは、悪くはなかったと思う。

旅に出ている間に父親と婚約者を喪い、仇を討つ。父王の思いやり深さも印象的だった。

ただ最後が呆気なかったかなぁ。結局どうなったのかが分かりにくかったし。

感動みたいなものが全くなかった。

 

バトルシステム。

今回特徴的だったのは「シフト」。

しかしこれも、上手く使いこなせないうちに終わってしまった(笑)シフトブレイクと逃げのシフトを使い分けられないのである。高いところに飛ぼうにもどこにあるのかが分からず、シフトを繰り返しているうちにMPバーストしてしまう。

この辺は、慣れもあるとは思うが。もうバトルは面倒で、ずっと適当だったのである。

イグニスのギャザリング祭りで切り抜けていた(笑)

仲間コマンド、ファントムソード、召喚と、サポートが厚かったのが大きな救いであった。

 

オープンワールドは没入感があり、飲みながらのんびり旅をしたいような気持に。

しかし移動時間が超絶長い。

過去作品のBGMを聴けたりと工夫は感じられたが、5分7分となると、スマホゲーム併用となる。

こういった部分は今後改善されていくだろうと思う。2016年の作品だ。もしかしたらすでにもう進化しているかもしれない。

 

さほど思い入れもないが、トロコンの難易度が低そうなのでもうちょっと遊んでいこうかと思う。その結果、感想は変わるかもしれない。

そうあってくれることを願う。

 

 

*追記*

やり込みに入ったが、そこで再び仲間達との旅に戻り、ちょっと印象が変わった。

やはりストーリーは、仲間達との絆という青春映画的要素が大きかったのかもしれない。彼らとの再会は、あのエンディングの彼らとの別れを思い出させ、切なくなった。

ノクトはもう、この世にはいない。

彼は王であると同時に、イグニス、プロンプト、グラディオの友でもあったのだ。ただ普通の少年としての。

最後の日の「やっぱ辛えわ」の言葉に、一人の人間としての本心が見えた。それを友人として受け止めた3人。

星が救われたという意味ではハッピーエンドだが、星のために命を捧げたノクトの物語は、悲話である。

切なさが残った。