フィクションにリアリティを求めすぎるべきではないとは思うが、個人的にはギリギリ残念、という微妙なところであった。
監督:ダンカン・ジョーンズ
キャスト: ジェイク・ジレンホール、ミシェル・モナハン
人間は、死んでも最後の8分間を残像のように明確に残していることを発見した、ラトリッジ博士。博士はこれを生かし、死者の記憶からテロリストを特定しようとしていた。
そんなミッションに選ばれたのは、アメリカ空軍の大尉、スティーブンス。
何の説明もなく突然ミッションに放り込まれた彼は、犯人が特定できるまで何度もテロ被害の最後の8分間に送り出されるのだ。
8分という時間の短さ、繰り返される爆死に、同伴していた女性への想い。そして湧いてくる「なぜ自分が」という疑問。
この8分現実でないなら、とあらゆることを試していくスティーブンスだが、すでに起こったテロも自分の運命も、変えられない事実なのである・・・・・。
死者の8分に入り込むって!
ここで冷めてしまったら楽しめない。
しかし、死者の記憶はひとつなのだ。その8分はいつも同じはずではないか。ましてや、自分の行動次第で周りが変化するなど、ありえないのだ。
そういったことに目を瞑れば、面白いとは思う。スティーブンはまるでゲームのキャラクターのように、リセットを繰り返してはクリアに近づいていくのである。
スティーブンの最後の選択も良かった。エンディングもハッピーだ。
しかしだよ、爆弾の位置とかテロリストの車とか、誰の記憶なんですかと。
フィクションならば、そう思わせる隙を与えないで欲しい。
面白かっただけに、残念。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆