人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ミッション: 8ミニッツ

フィクションにリアリティを求めすぎるべきではないとは思うが、個人的にはギリギリ残念、という微妙なところであった。

     

  監督:ダンカン・ジョーンズ

  キャスト: ジェイク・ジレンホール、ミシェル・モナハン

 

人間は、死んでも最後の8分間を残像のように明確に残していることを発見した、ラトリッジ博士。博士はこれを生かし、死者の記憶からテロリストを特定しようとしていた。

そんなミッションに選ばれたのは、アメリカ空軍の大尉、スティーブンス。

何の説明もなく突然ミッションに放り込まれた彼は、犯人が特定できるまで何度もテロ被害の最後の8分間に送り出されるのだ。

8分という時間の短さ、繰り返される爆死に、同伴していた女性への想い。そして湧いてくる「なぜ自分が」という疑問。

この8分現実でないなら、とあらゆることを試していくスティーブンスだが、すでに起こったテロも自分の運命も、変えられない事実なのである・・・・・。

 

死者の8分に入り込むって!

ここで冷めてしまったら楽しめない。

しかし、死者の記憶はひとつなのだ。その8分はいつも同じはずではないか。ましてや、自分の行動次第で回りが変化するなど、ありえないのだ。

そういったことに目を瞑れば、面白いとは思う。スティーブンはまるでゲームのキャラクターのように、リセットを繰り返してはクリアに近づいていくのである。

スティーブンの最後の選択も良かった。エンディングもハッピーだ。

しかしだよ、爆弾の位置とかテロリストの車とか、誰の記憶なんですかと。

フィクションならば、そう思わせる隙を与えないで欲しい。

面白かっただけに、残念。

 

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆