人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

御花畑の竜宮城

蝋梅を見に行く。

土曜日。

近所の全生園を抜けて、駅まで歩いて行く。

全生園の蝋梅はまだほとんど咲いておらず、梅か桃か分からんようなのがひとつ、咲いていただけだった。

駅で昼ご飯を食べ、ラビューで秩父へ。

    

 

プチトリップ感、満載だ。

西武秩父駅に着いたら、ローカル線に乗り換える。乗り換え駅の名は、「御花畑駅」。

まさに今自分たちの状態を表していた。

旅のワクワク。

どんな出会いが待っているのだろうか。

出会い・・・・・・・・。

 

「げ、30分待ち。」

時刻表を見ると、この秩父本線は1時間に2本しかなかった。

「中途半端だなぁ、どうしよう・・・。」

さしあたってこの辺りを歩くことにしたが、のんびりするには短すぎる、急げばすぐに終わってしまう。

 

すぐに終わってしまった。

駅まで戻るとまた、「どうしようか。」と途方に暮れる。

「・・・2杯+おつまみ3つで千円だって。」

駅のすぐ真ん前のお店だ。小さな駅である。真ん前も真ん前、もうすぐそこだ。

「でも2杯じゃ、電車に間に合わないよ。1本見送るようになる。」

 

 

1本どころか、全部見送ってしまった。

昭和で時の止まったようなそのお店で私達は、すっかりタイムスリップしてしまったのだ。

C-C-Bやレベッカのライブが流れる店内で、濃い目のお酒にサッサと酔い、見知らぬお客さんと言葉を交わしながら、竜宮城にでもいるような気分になっていた。

先週ここに来て常連さんと仲良くなり、猫を譲渡してもらうことになったというカップル。

図らずもその譲渡の場面に立ち会え、猫さん触る。

聞けば差し上げた人は、15匹も保護しているとか。

ガテン系のおやっさん。「こう見えてもこの人、若いのよ。」ママが言う。私のひとつ下だった(笑)

このおやっさん改めオニイチャンが、お菓子をたくさん差し入れてくれた。

石油ストーブと、小さな折り畳みテーブルの小上がり。

こんな寒い季節の似合う、暖かいお店だった。

 

もうここで記憶がない(笑)

この後またラビューで地元に帰り、カラオケへ行き、帰ってきたらしい。

宝登山の蝋梅は、延期だ。

さて、御花畑駅から先に進めるだろうか。