人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

私だけの最上級

昨日日記にしたタムさん祭りのタムさん、実はライブ前日に財布を落としてかなり落ち込んでいたのだ。

電話をしながら車のボンネットの上にヒョイと置いて、そのまま発車してしまったらしい。

彼が落ち込んでいたのは、もう見つからないと諦めていたからである。

いい人は、警戒して拾わない。拾うとしたら、悪い人だけだ。ライブ前に、非常にネガティブな精神状態になっていたのだが、これが昨日、見つかったという。警察に届けてくれた人がいたのだ。

中身もあらかた無事、ハッピーエンドである。

で。

楽譜がないEE:AEB64

先日のタムさん祭りで使った楽譜だ。自分でコピーした手書きの譜面である。

楽譜としては、私のオリジナルだ。私が聞こえたままを、私が弾けるように、私のためだけに書いた、世界でひとつの楽譜である。

汚かろうが、不正確であろうが、あれが私の最上級なのである。市販の物よりも、上だ。なぜならそれは、私に合うように書かれたオーダーメイドなのである。

それがなくなるなんて、とんでもないことだ。

あれをまた全部書き直すのかEE:AEB2F

書き直すためには、また聴いてコピーし直さなくてはならない。

痛いのはベビメタとラフマニノフだ、やるならまだ記憶にあるうちにやらなくてはならない。

その前にやれることが、ひとつだけある。ライブハウスへの問い合わせ。

誰かが間違えて持ち帰らない限り、絶対にあそこにあるはずである。

しまった覚えがないのだ。ならば出しっ放しである。そして、誰かが間違えて持って帰るという類のものではない。

もしかして昨日のライブを見て私の譜面が欲しくなった手クセの悪い人がいたならばどうなるか分からないが、そんなことが起こったならむしろ光栄である。くれてやるわ。

まぁつまり、なくなりようがないのである。なのでまだ楽観はしている。

しているが、万一見つからなかった時のダメージを考えると、本当に恐ろしい。

ライブが終わってひと息ついているところだが、どうにも心休まらないのである。

申請して再発行できるものではない。

タムさんの財布とどっちが大切なものなのか。

あの雑で汚いボロボロの手書き譜が、早稲田の財布と同等か、何ならそれ以上になり得るのだ。

ただし、私の価値観の中でだけ。ひとたび私の手を離れてしまえば、あんなものはただのラクガキだ。あれが必要な人間は、この世の中に私しかいないのである。そんなものが私の知らない世界に置き去りにされているのだ。

心配だ。

ライブハウスの次の営業は水曜日とのことで、見つかったかどうかの返事はその後になる。

見つからなかったら、ヤケ酒します。

あると思うんだけど・・・EE:AE5B1