ついに、逃げていたことに向かい合うことにしたのだ。腹を決めた。
何となくまずいような気がしてくる。
考えたくない。
逃げる。
忘れる。
こうなると、思い出しても目に入って来ても、やがて麻痺して何も感じなくなるものだ。
それはもはやまるで、冷蔵庫の一部と化していた。
未開封なのである。ダメにするということは、全部捨てるということだ。
ひと口も飲まずに捨てるなどという傲慢。
最初のうちは「まだいけるだろう」という逃げだったが、それも通用しない時期になったらもう、完全にしらばっくれる時期に入った。
しかししらばっくれたところで、豆乳が若返る訳ではない。
いつかは向かい合わなくてはならなかったのだ。
発酵食品という、半永久的に生き永らえそうな雰囲気がいけない。
実際これまでにも何度も、賞味期限の切れたものを食べてきた。
それが気の緩みになってしまった。
さすがに半年以上過ぎてはどうなのか。
底の汚れが、歴史の長さを感じさせる。
非開封なのである。
世間の垢にまみれることのない、けがれなきヨーグルトよ。
去年のクリスマスが寿命だなんて、あまりにもはかないではないか。
これらにケリをつける日が来たのである。
またしても、「ヨーグルト 消費期限」などという検索をする羽目だ。
豆乳はハナから諦めていた。前回で、意外ともたないことを学習している。涙を飲んで、捨てた。
ヨーグルトは、ちょっとぐらい賞味期限も消費期限も過ぎて大丈夫、というのが一般的な回答であった。
して、いかほど過ぎても大丈夫なのかは明確ではなく、だいたい1週間から1ヶ月というところが多い答えであった。
さすがに半年以上となると、GOサインは出ない。
ただひとつだけ。
賞味期限の2年も過ぎた、未開封ヨーグルトを普通に食べたというサイトを見つけたのだ。
全然全く何の異常もなく、美味しく食べたとのことだ。
実は私も何度もヤバい橋を渡って来たが、ネットで調べると少なからずこういうサイトを見つけることがあるのだった。
そして実際、異変が起こったことは皆無だ。
なのでこういう実例があるものに関しては、結構安心しているところがある。
公共の場であまり無責任なことを言わないのが常識であって、実際には常識が全てではないのである。
人によって耐性が違うこともあるだろうし、製造元が明示している期限が守られなくなるようになっても良くないだろう。
だからあまり大きな声では言えないだけで、実際には多数が全てではないのだ。
まず、賞味期限が今年の1月3日のものは、出してみたら開封済みだったので迷わず捨てた。
そして未開封の去年の12月25日の方。
封を開けると、ネットの2年モノと同じく、全く普通であった。全く。
異臭。なし。
味。
ぜんっぜん美味しいじゃんEE:AE482
これはイケる。
私は自分で自分のケ・・・、尻をちゃんと拭うぞEE:AE482なんならダンナも拭う羽目だがな(笑)
念のため、これは無糖だ。加糖だともっと短命らしい。
さて、私の出した結論は、食べ物の消費期限は自分の鼻と舌が良く分かっているというところである。
以上。