人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

白湯、お湯、陰陽湯

高尿酸血症なる不名誉かつ不安な烙印を押されたのは、2ヶ月前であった。

年に一度の健診の結果だ。

去年の結果が良かっただけに、私は非常に驚いた。

行きつく先は、痛風に腎不全である。何とか食い止めたい。

あれこれ調べた結果、手っ取り早いのは病院で薬を出してもらうことであった。

しかしそれでは根本的な解決にならない。

こうなった原因は明らかだ。不摂生。

まぁ食生活はまだ改善の意欲があるが、酒に関しては節制したくはない。

他にできることはないのか。

地味だが、「水分をたっぷり摂る」といいらしい。

目指せ、2ℓ!!というほど飲めと。

これなら簡単だ。かかるお金も水道代ぐらいである。

ところが実際にやってみて、そんなに水なんて飲めるものではないということが分かった。

意識して無理やり飲んでもせいぜい500ml~1ℓ程度である。

水。

まずくもないが、美味しいものでもない。

全くの無味なため、むしろ口内の変な味がするような気すらする。

こうして「水分を摂る」という習慣は、身につかずに終わってしまったのだった。

そのうち検査の数値のことなど忘れてしまった。

自覚症状もないのである。

週末になれば飲みたくもなるし、旨いラーメン屋と聞けば食べたくもなる。

私の周りにも痛風経験者がたくさんいるが、節制している人などほとんど見たことがない。

現にダンナだって、ひどい発作は最初の一度きりである。

そんな手本ばかりなので、私も油断しているのであった。

ところがある日、素晴らしい出会いがあったのだ。それにて少しばかり、体に気をつけようという気持ちになったのである。

その日のダンナの弁当は、スープジャーにシチューかなんかを入れるものであった。

スープジャーはあらかじめ熱湯を入れて温める必要がある。

そして役目を終えた熱湯を捨てようと思った時に、ケチ精神が疼いた。

もったいないから飲むことにしたのである、その熱湯。

湯のみに入れて、お茶を飲むようにフーフーと飲んでみた。単なる消費だ。湯を捨てないための。

それが、

ホ~~~~~EE:AEAABEE:AEAAB

なんでしょう、この癒しは。それこそ温かいお茶でも飲んだようである。体に染み渡る熱。

フ~~~EE:AEACD

何とも得も言われぬ気持ちだ。全身が弛緩する様なリラクゼーション。

これはお茶ではなくただの湯だが、そのプラマイゼロのニュートラルなところがまたいい。私の何をも刺激しないのである。

この日から、すっかりお湯にハマッた。

最初のうちは熱いお湯をこのようにフ~EE:AEAABと飲んでいたが、そのうちもっとゴクゴクたくさん飲みたくなり、水で薄めて飲みやすい温度で飲むようになった。

ぬるいと美味しくない。ゴクゴク飲めるギリギリの熱さがいい。

不思議なもので、これが美味しいのだ。飲みだしたら止まらなくなり、400mlほどのマグを一気に飲んでしまうぐらいだ。

一時期世間では白湯が流行ったようだが、調べたところこれだとただの湯であり、白湯のような効果はないらしい。

何しろ白湯は、10分程度沸騰させて自然に冷ますなどという面倒なものなのだ。いちいちやってられん。

それでも体を温めることは健康にいいらしいので、コーラのガブ飲みよりよっぽどいいだろう。

ところがこれ、韓国の「陰陽湯」というものの飲み方と同じで、体にいいらしいことが分かった。

先に熱湯を注ぎ、その後すぐに冷水を足す。

この時起こる水とお湯の循環が体内に取り入れられ云々(笑)まぁなんか良さそうなのよEE:AE5BE

能書きはさておき、もうただ美味しい、気持ちがいい、それだけでたっぷり飲める。

お湯の不思議な効果だ。これで飲酒を相殺できないだろうか。