シンセ、音色設定。
音を決めるだけだ。自分で作るのではない。ある中から選んで弾きやすいように配置していくだけなのだが、まさかここでこんなに時間を食うとは。
日常に、こういうことが多過ぎる。
たかが洗濯物干し、たかが風呂、たかが久米川まで。
フタを開けてみれば実は、各々時間がかかるものなのであった。
曲を聴く。「こんな感じの音」というのを掴まなくてはならない。
フワフワしてる、だとかサーッと鋭い、だけでは絞れていない。
シンセサイザーの中には200近い音色が入っているのだ。その中からひとつを選ぶには、できるだけ絞り込んでからそこを目掛けて探し出したいものである。
そこでその音は、何の楽器の音色に近いかと考える。
明らかなものは簡単だ。例えばブラス系、ストリングス、ピアノ、オルガンなど。
ところがシンセに特化した音色を使われると、本当に何の音だかサッパリ分からない。
シンセは機械だ、ズルいのである。
オルガンとチェロの音をミックスしたり、それにエフェクトをかけたりする。そんなんされたら、素性など分かったものではない。厚化粧のアイドルと同じだ。素顔でいてくれEE:AE5B1
で結局何の音かがわからないと、「フワフワしてる」だとか「サーッと鋭い」という曖昧な絞り込みになってしまうのだ。
実際に1つずつ音を出していき、「これっぽい?」というものをピックアップしていく。
ところが「これっぽい?」、である、途中でこんな感じでいいのか、分からなくなって来る。
もういいじゃん、何も同じじゃなくても曲の雰囲気に合ってれば。
そう思って今度は「その曲っぽい?」という音色を拾っていくが、どんどんマイウェイを突き進むのか、後で実際の音源を聴くと「なにこれ、全然違うじゃんEE:AEB64」ということになっている。
例によってイライラすると冷蔵庫に行くが、めぼしいものはない。
仕方がなく、くしゃみを出せるったけ出して、気を紛らわせる。
気がそれればそれだけ完成が遅くなるのは分かっている。
幸いパソコンの調子が悪く、新しいウィンドウを開くとフリーズする可能性があるので、インターネットに逃げることはできない。
スマホは遠ざけ、気がそれたらくしゃみ、ひとつずつ音を出しては聴き比べ、やっと1曲半終わった。
折り返しだ。もう明日中に終わらせないと後がない。
なんでいつもこうなるのだろうか。
明日頑張りマス。