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「怒られるんだろうなぁー・・・。」
足取りは重かった。
病院である。
例の食事管理ノートをすでに郵送してあったが、今日、それを見ての指導があるのだ。
今日も1時間半待ち、待合室で半分寝ていたが、遠くの方で誰かが先生に叱られている声が聞こえてきた。
あぁ、私も怒られるんだ、43にもなって食事の内容で。
名前を呼ばれて先生の前に座ると、極力ニコニコして愛想良く答えるように勤めた。
少しでも怒りにくい雰囲気を醸し出すのだ。少しでも好感度を上げるのだ。
相手はもう「老人」という年齢であるが、あわよくば恋の炎に火をつけるのだ!
しかし栄養の話は担当が違うようで、先生は前回と同じ検査をして経過を診ただけであった。
味覚はそこそこ戻ってきていたが、あとは数値である。これは来月の結果待ちだ。
そしていよいよ、じゃあこちらへ、と女性の栄養士にいざなわれて部屋の隅のシートへ。
まぁ分かりやすい結果であった。
栄養士さんは怒りもしなかった代わりに、丁寧に何をどうするべきかを説いた。
脂質と炭水化物の摂り過ぎ、たんぱく質とビタミンC不足。カルシウムも不足しているが、まぁちょっとこれは後においておきましょう。
これは噛み砕いて言うと、油っけーものと麺類ばっかり食べて、他はほとんど不足ということである。
今まで出会った栄養士さんは、どの人も素晴らしく優しい。
そんなにラーメンが食べたいなら、麺を減らして野菜をトッピングしましょう、と提案してくれた。
その優しさが嬉しくてつい、「中盛り同料金とか言われると、つい食べちゃうんですよね」などといらぬカミングアウトまでしてしまった。
とにかくまずは、朝昼をちゃんと食べる、脂身の少ない肉と野菜をたっぷり食べる、果物と乳製品を摂る、まぁ炭水化物以外を3食に分けてまんべんなく食えという事である。
そんなことは言われなくても分かっていたが、やさしい栄養士さんに言われると「なるほど」などと関心してしまうのが不思議だ。
しかし意外なところから意外な問題が顔を出したのだ。
肝機能の数値が悪いというので酒かと聞くと、不眠対策に飲んでいる薬が、味覚障害にも肝臓にも良くないと指摘されてしまったのだ。
かくして味覚障害と不眠と両方を、こちらで診てもらうことになった。
ぶっちゃけ薬がないと不安だ、一生あれを飲んでいこうと思っていたと言うと、「不眠には必ず原因があります。それが分かれば薬なんかいらないのですよ。大丈夫、諦めないで。」と背中を叩かれた。
かくしてまるで精神科に行ったような気分で耳鼻科を出たが、今度はストレスを計るテストというものを郵送することになった。
実は栄養士さんは心療内科の心得がある方で、ただダラダラと薬を飲まされていた現状をひどく心配してくれたのだ。
別に私はそれでも構わなかったのだが、肝臓がヤバいと言われると酒飲みとしてはこれ以上リスクを上げたくないのである。
なにより、栄養士さんの熱意に感動した。
私は昼の最後の患者であったが、時間にして30分ほど、誰もいなくなった病院でとことんまで話をしてくれた。
私も頑張るよEE:AEB69
野菜も食べるし油は減らすよ。
気功と運動もやってみるよ。
でもお酒は飲むよEE:AEACD
今夜は東村山で待ち合わせである。