人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

花は教えてくれない。

気がつかなかった訳ではないが、何となくピンと来なかったというか。

GWが終わり、ライブが終わり、改めて見たら「なんじゃあこりゃEE:AEAC6」と我に返った次第である。

庭が雑草天国になっていた。

生えまくりなんてものではない、生えまくりの育ちまくりである。

「貧乏草」と呼んでいた貧乏臭い花が貧乏臭く咲き乱れ、名も知らぬ草が大小さまざま地を這っていた。

我が家は合計11軒の住宅エリアにあるが、庭が一番悲惨なのは離婚して奥様がいなくなったR宅、次は奥様が引きこもりのB宅だ。

そして間違いなく我が家は3位だろう。

いや別に3位は構わないのだが、雑草の丈が高くなるだけでなぜこんなに廃墟感が漂ってしまうのだろうか。

私たち、生きてますッ。

生きて住んでますのでッ!!

ハッ、それではなおさら恥ずかしいのか。何とかしなくては。

いても立ってもいられず、軍手とゴミ袋を持って庭に出る。

雑草はいい具合に伸びているので、抜きやすい。ズボッ、ズボッ。く~~、爽快。

と思うと、信じられない程ガンコなやつがたまにいる。

ズボッといくつもりで引っ張るので、衝撃的なガンコレベルである。

こうなると童話の「大きなかぶ」体制だ。オーエスEE:AE4CC

圧巻は、腰ほどまで育ったアザミ系の花だ。

過去に何度も私を泣かせたトゲッソーかと覚悟したが、思いがけず棘は柔らかく、太い茎もあっけなく抜けた。一番大変だったのはゴミ袋に突っ込む時であった。

きりがないので大きいのだけをとりあえず抜いておいたが、見渡すと本当に酷い庭である。

自分でも不思議で仕方がないのだが、もうすっかり花を愛でる気持ちはなくなってしまった。

一体あの情熱は何だったんだろう?自分の精神状態と関係があるのだろうか。だとすると今は荒んでいる事になるが、そういうことは自分では分からないものである。

花が教えてくれるのか・・・、美しすぎる。却下。

庭のメインステージは、数十個の土だけ入った鉢、もしくは枯れた茎だけ残った鉢で、殺伐としていた。

最近の暴風雨のせいでか、倒れたり転がったりしているものもある。

「奥さん、飽きちゃったのね。」というのがバレバレの庭である。

恥ずかしいが、またあそこまで育てる自信がない。

どうも休日になると水遣りを忘れてしまい、忘れたことを思い出すと逃げたくなり、今度は忘れたふりをする。

自信どころではない、もう育てる資格すらないだろう。

しかしヒューケラだけは、何もせずとも枯れずに毎年きれいに花を咲かせている。

たまたま大きな寄せ植えにしてあったが、今頃は見事である。

彼らが私の知る中で、一番タフな花だと断言する。

いっそ残りの鉢も全部ヒューケラにしてしまおうかと考えているところだ。

ちなみに、冬のあいだ音楽室に避難させたハイビスカスだが、ボロボロに葉が落ちたあとじゃんじゃん新しい葉をつけ、つぼみをつけ、2週間ほど前に室内で花を咲かせた(笑)

勝因は水遣りが少なくて済んでいたからだろう。

しかし、夏が来れば音楽室はサウナになるはずだ、いずれ庭に出さなくてはならない。

そこで待っている運命は・・・・・。