人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

2012・2.2 ~奴隷解放宣言~

ブログの下書きをしていた。

2つ目の記事を入れていると、フッとモニターが暗くなる。

・・・やられた・・・。

「やられた」などと受動態で言うと「やった」ヤツがいる事になるが、やったは誰なのか。

果たしてパソコンに意志というものはあるのだろうか。

とにかくまた、強制シャットダウンだ。

モニターの電源も本体の電源も入っているが、とにかく真っ暗だ。

そしてどのキーを叩いても反応しない。

反応するのは電源のみである。つまり、切るしかないのである。

どうせこの時点で下書きは消えているだろうから同じ事なのだが、それでも「これを切ってしまうと、ここまでの全てがなくなってしまう」的な思いがよぎる。

下書き以外に消えて困るものはないが、こう強制的に全てを消し去られるのは不本意なのである。

しかしパソコンは私より偉いのであり、私は従うしかないのだ。

パソコンの前に私は、全くの無力である。

このように作業中に突然切られても、怒りに任せて蹴っ飛ばしたりすると自分に返ってくるだけなのだ。

腹を立てたら損をするだけだ。

できるだけ冷静に、対処を考える。

初めての事ではない。

原因が分かるまで頻発していた事もあったのだ、今回もいつものセットを持って電源を切った本体の前に座りこむ。

恐らく原因は埃だ。

どうやら埃がたまるとこのような事になるらしい。

掃除をすればしばらくは安定するのである。

ハンドクリーナーで吸い出せるだけの埃を吸いだし、ひっかかって出てこないものはピンセットで引っ張り出す。

この引っ張り出す作業は、耳くそ掃除に共通する狩猟的面白さがあり、なかなか好きだ。

ズルズルッと出てきた時の気持ち良さったらないね。

こうして出せるだけの埃を出した。

出せるだけの。

実は「出せない埃」というのがあるのだ。

そこは細かいメッシュになっていて、大きな埃は出て来れないのである。

なのでずっと諦めていたが、良く見ると結構大きくなっていた。2センチ四方ぐらいか。

爪楊枝でつっついてみると、厚みもなかなかなものである。

どうも成長しているような気がする。

放置すれば大きくなるだけで、ますます取りにくくなるはずだ。

しかしメッシュ部分の穴は直径2ミリほどの六角形の集まりだ。ピンセットの先しか入らず、固まった綿埃をを向こうに押すだけである。

しぶとくクリーナーで吸ってみるが、穴が小さくて、きっかけすら出てこない。

そこで爪楊枝を斜めに差し込み、埃の裏側に入るようにしてみた。

とにかく穴が小さいので「裏側に入る」と言っても楊枝の先っちょだけだが、2ミリの世界である、2ミリの中で処理するしかなかろう。

こうして埃の端をを固定してから、ピンセットを入れてみる。

少しなら開閉できるので、その小さな動きで埃をつまむ。

分厚い綿埃は2ミリの出口に負けて出て来れないが、ほんの糸のようなきっかけが出てきた。

それを少しずつ出していく。

すぐに千切れるので、根気のいる作業である。

しかし、糸単位でも前進しているのだEE:AEB64必ず取りきれる日が来る。

そのうちコツが分かってきた。

ゆっくり優しく少しずつ動かせば、千切れずにニョロニョロと出てくるのである。

ちょっとでも焦って力が入るとダメだ。

優しく。

語りかけるように。

愛を込めて。

床に這いつくばって約50分。

ついにヤツを始末した。

終わったから言う、愛なんかあるか、クソ。

ざまあみやがれ、私はお前の奴隷などではない。

フン、このタイミングでウィルスバスターの月次レポートを確認できます、なんてウィンドウが突然開いたり、意外とあんまり頭は良くないのざますね。

勝った感、満載だ。

本体を開ければ良かったのにと言う人がいそうだが、元通りにする自信がなかったからマイウェイで勝負した。

むしろこの方法で勝った事を埃に誇りに思う。

まぁいずれ、ダンナの責任でやってもらおう。

しかし50分あったら、ゲームが結構進んだはずである。

惜しいっちゃ、惜しいEE:AE4E6