人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

THE ARRIVAL / ショーン・タン

テルミンが欲しくて「大人の科学」を探し回っていて、出会った本である。

 

一応絵本にカテゴライズされていたが、大人も子供も読める本ではないかと思う。

「字のない絵本」との事で手に取ってみたが、セピア色の絵は写実的で、絵本と言うよりまるで無声映画でも見ているような感じである。

また、絵の一つ一つが生き生きとしていて、展覧会に来たような気持ちにもなれる。

ハードカバーで、まるで古書のような仕上がりになっているのもいい。

 

 

不思議な世界だ。

見たこともないような場所、見たことのないような動物、見たことのないような乗り物、機械、食べ物。

人物だけが馴染みのある姿で、私達と同じなのに、こんな世界にいるのである。

不気味なような、夢があるような、どこかにありそうでなさそうな世界。

 

言葉がない分、人物の表情が素晴らしく豊かである。

ストーリーについては、自分で想像する楽しさを奪いたくないので触れないが、ちょっと知らない世界を旅してきたような気持ちで本を閉じた。

 

初めての感動だ。

 

 

ぽ子のオススメ度 ★★★★★

「THE ARRIVAL」 ショーン・タン

Artheur A. Livine Books(洋書) $19.99(1900円ぐらいだったが、ネットでもっと安く買える)

*日本版も出版された模様。