日曜日、福生。
ライブの後には特に打ち上げ的な場に行かなかったので、二日酔い、ナシ。
予定通り早くから行動に移す事ができて、ヨカッタヨカッタ。
酒がどれ程までに私の生活を乱しているのか、身に沁みた休日である。
とか言いつつ、何となく気分的に今日も飲みたいのだが。
点数制などという下らんものは、どうでも良くなってきた(笑)
福生に行く前に、ひばりヶ丘にちょっとした用事があったので、パルコに行ったのだ。
とにかく福生でゆっくりしたかったから、ここでは用事だけ済ませて最短で帰るつもりだったのだが、パルコか。CD売っている。
CDを売っていて、かつ、ダンナがいる。
つまり、チャンスなのだ。
まぁ一応これは前から欲しいと言ってあったので難なくOKは出たが、ダンナがそのサントラを探している間に、つい試聴機のヘッドフォンに手を伸ばしてしまった。
一度聴いてしまえば、かなりの高確率で衝動買いへといざなう、魔の機械だ。私は何度もこれにやられている。
しかしそこに出ていたのはKE$HAのアルバムであった。
YouTubeで聴いてから気に入って、ずっと気になっていたのである。
魔の機械というか、もしかしたら魔のヘッドフォンなのかもしれない。
とにかくもの凄く音がいいので、すぐに虜になってしまうのだ。
これで演歌を聴いたらどうなるのだろうか。
特にKE$HAのようなエレクトリックサウンドは、音響の良さが映えるのである。
聴きながらアルバムに手を伸ばすと、「大ヒットデビューアルバムつき」と書いてあった。
「大ヒットデビューアルバム写真つき」ではない、アルバムつき。
アルバム1枚、オマケにつけてくれるのである。
かくして、私は合計3枚のCDを手にして店を出た。
家に帰ったら娘ぶー子もiPodに落としたので、さらに安くなった感じがする。
魔の機械、今日はいい仕事をした。
これを急いでMDに落とし、カーステで聴きながら福生に向かった。
本当は電車で行って、どこぞでビールでも飲んでからゆっくり歩いて回って来る予定であった。
しかし天気が悪くなってきたのでそれは止め、車で出たのである。
目的はランチと楽器屋であった。
もう今は作っていないものらしいが、「ダイナミックギター」というアコースティックギターがあるそうな。
生ながら大きな音が出るとの事で、ネットで調べると「バカ鳴り」などと書かれ、一部の人に人気があるものらしい。
しかし生産はかなり昔に中止になっているので、今出回っているものは状態の悪いものが多いようだ。
逆を言えば、かなり安く手に入るらしいとか。
そして、福生にそれを売っている店を見つけ、見に行きたいとダンナが言っていたのである。
小さな店であった。
所狭しと中古のギター類が並べられている。
先客が一人いたが、彼はとてもきれいで高そうなバンジョーを手にして、店員とあれこれ話をしていた。バンジョー買う人、初めて見た(笑)
その間にダンナは例のものを探し出し、それを手にしていた。
ボロッボロのギターである。
そんなんでいいのか?という程、古い。
ダンナはギターを真上から覗き込み、「ネックの反りがひどい・・・。」と言って渋い顔をした。
確かもう1本あったはずだ、と店員に持って来てもらうと、さらにボロボロの激古の物である。
正直私はかなりたじろいだ。
もはやアンティークの域に入っているようなこのギター、長い時間をかけて色んな人が弾いてきたのだろう、ネックの指板は磨り減って、下の木の部分が見えていた。
もの凄い使用感である。
魂、入ってそうな。
怖いEE:AEB64
こんな呪いのギターみたいなの、ウチに置いて欲しくないのだが。
ダンナは「比較的きれいだが、絶望的にネックが反ったギター」か、「ネックの状態は比較的いいが、ボロボロのギター」かの選択に、頭を悩ませていた。
首反りは1万円、激ボロは5千円。
どっちにしても安いが、そんなに安いとダンナが買ってしまうんじゃないかと私は焦った。
しかし店員の話を良く聞いてみると、前者は「リペアもやっている店にもかかわらず直さずに出している理由は、直すのが困難で非常に手間隙がかかるレベル」、後者は「もう楽器として売るのは諦めて、古い味を生かして展示用にしていた」との事である。
結局手ブラで店を後にした。
呪いの旅は、始まったばかりである。
次の出会いはいつかEE:AEB64