飲み過ぎが続くと、どうも抑鬱状態になる。
因果関係があるのかは分からないが、少なくとも私には関係がありそうである。
布団を出るまでがひと勝負、出てからは長い戦いだ。
何もやる気が起こらないが、かったるい、面倒臭い、といった種類のものではなく、ただただ苦痛なのだ。
じっとしているのも動くのも苦痛なのだ、この場合は動く、を選択する。
それによってダンナのYシャツのシワが一枚伸び、床のホコリが掃除機に吸い込まれた。
恐らくハタから見ても、嫌々やっているのが分かるような動きだったことだろう。
こうなると、気分を変える方が先じゃないか。時間はどんどん過ぎていく。
とりあえず家事をおいといて、気分を高揚させるのだ。
そうすればまた、私はお掃除フィーバーの世界に戻る事ができるだろう。
それにしても本当に、何もやる気がしない。
もうやる前からやりたくないので、やらないのだ。
ああくそ、お掃除したい人になりたい。
その時、エルがテレビをよじ登り始めた。
その上の棚はエルしか入れないスペースで、目下彼女のお気に入りの場所となっていた。
しかし入るまでが大変なのである。
ツルツルで垂直にそびえ立つ液晶画面を登らなくてはならないのだ。
ロッククライミングよりも難易度が高い、テレビクライミングだ。
これはッ!!
カメラに収めないと!!
やっと鬱の病から脱した瞬間である。
イキイキとカメラを構え、何枚も何枚も撮った。
なんて今文章を打ち込みながらもカメラが気になって、いじりだす始末だ。
病は気から、抑鬱にはカメラから。
こうして明るい世界に生還したが、今度は時間がない(笑)
まぁ今日も月曜日だ。
明日から頑張るよEE:AE4E6
・・・で、こうくれば普通、撮った写真を載せるのだろうが、クライミングエルは1枚しか撮れず、しかもピンボケであった。
つくづく、時間の無駄であった。