キャピングカーが欲しい。
漠然とした夢だが、ちょっと前にキャンピングカーの展示会に行ってから、その気持ちは俄然、強くなった。
先日エルを連れて泊まりに出たが、あの時に痛感したのも「この車ではキツい」という事である。
もっとエルを車内で自由にさせてやりたかった。
そのためには車は「居住空間」であった方がいい。
そんな思いから、今日ふとキャンピングカーの話になった時には、話が大いに盛り上がった。
そんなに大きくなくていい。ワンボックスを改造したタイプで充分だ。
そして、「やっぱりアレは必要でしょ。」
ここだけがダンナと私の食い違っている部分である。
トイレだ。
まぁトイレと言っても水洗ではない、トイレのスペースが確保されているというだけのことだが、ダンナはいらないと言う。
「サービスエリアや道の駅があるし、コンビニだってある。そんなに不自由しないよ。」
展示会で見た感じだと、トイレの個室が付いているものだと大型車が多い。
当然大型だと値段が張るし、きっと税金なんかも変わってくるだろう。
しかしだ。
トイレに関して、自分には困ったことがあるのだ。
できることなら私も、トイレなんかつけて高い車を買いたくはない。
しかしだ。
怖いのだ、深夜のトイレが。
これまでも夜中の公衆トイレに入らなくてはならない事態はあったが、全て誰かについてきてもらっている。
キャンプ場、スキー場の駐車場で朝を待つ時・・・。
私は酒を飲むので、たいがい夜中に一度トイレに行きたくなるのである。
それをキャンプの旅だ、そんな機会は多くなるに決まっている。
まぁそりゃ、ないよりあった方がいいのだ、これについてだんなは強く反対はしていないが、問題があった。
「・・・きっと・・・。」
「・・・臭うよね・・・。」
トイレにはふたつタイプがあった。
ひとつは狭いがちゃんとドアで仕切られているが、もうひとつは後部座席の後ろに、仕切られたスペースがあるだけであった。
そして私たちが目星をつけたのは、後者のタイプばかりである。
いくらトイレが確保されても、臭いタレ流しは勘弁だ。
そこで何とか工夫してにおいを外に逃がせないかと考えた。
先にも書いたが、トイレは水洗ではない。ポータブルトイレを置くだけである。
そこで考えたのはこのトイレの側面に小さな穴を開けてパイプをつなげ、外にその先を出せばいいのではないか?
「それだけじゃ臭いが外に行かないよ~。」
じゃあ、もうひとつ穴を開けて、そこに灯油をタンクから移すようなシュッコンシュッコンをつけて、空気を送る。
非力か。
「換気扇はつかないか?」
「そうだ、手動で回せば・・・。」
私がイメージしたのは便器自身につけるもので、手動でハンドルを回して風を起こし、臭いを外に送るという物だが、「えー、便器に座ってハンドル回すの!?集中できないよー(もちろんハンドルの方ではない)」とダンナの声。
「じゃあハンドルをもっと伸ばしてトイレから出して、トイレに入ってない方の人が回す。」
「う~~ん。」
悪くないと思うのだが、ダンナの返事はいまひとつだ。
そこで私は名案を思いついた。
ハムスターである。
そう言えば以前、船をハムスターに漕がせる事を思いついたことがあったが(「オイルショック」2007年5月10日・クズ日記)、同じ要領である。
ハムスター、よくクルクル回ってるじゃないか。
あのようなホイールの大きいのを取り付けて、たくさんのハムスターを走らせるのだ。
現時点で一番いい案はこれである。
キャンピングカーライフまでは、まだ長い。
まだまだゆっくり考えていこうと思う。