「クックごときに回復薬、使い切っちゃいましたよ~~EE:AE4E5」
さとちゃんの言葉であった。
彼女は私より遅くモンハン始めたのだが、とうにランクは抜かれ、メキメキと腕を上げ、私との差は広がるばかりである。
クックごとき。
私はやっとクックを命からがら倒した後であった。
ちなみに何でさとちゃんがクックごときに回復薬を使い果たしたのかというと、6匹もいたからである。
そして更に驚いた事に、そのクエは知らない人と組んで行ったと言う。
そこは私の大きな壁になっていた。他人とパーティを組む。
猟団のメンバーは本当に親切な人ばかりなので一緒にクエを回ってくれるのだが、いつも必ずいるとは限らない。
私だっていつまでも甘えてないで、ひとりで何とかせにゃあならん場面があるのだ。
しかしひとりでは限界がある。
いつかは他人と組むという壁を乗り越えなくちゃならないと思ってはいたが、さとちゃんが、あっさりそれを遂げていたのは正直、衝撃であった。
こうなったら私もやらなくては。
いつまでもお荷物でいる訳にはいかないのだ。
その日私は結構飲んでいた。
つまり、勇気は溢れていたのだ。
上手い人とでは足手まといになりそうなので、「ビギニング」へ行き、掲示板を見た。
相当飲んでいたので最初のクエは忘れたが、2回目と3回目は砂漠のデカカニ(ダイミョウザザミ??)であった。
案の定、私はビリでノコノコ、地図見て先行く人についていく足手まといであった。
しかもメインターゲットに小ガニも入っていたらしく、みんなはデカガニを倒したらサッサとそっちに向かっていってしまった。
一方私はカニが死んでる事にすら気付かず、ひとりでエイエイ刺していた。
「慣れてなくてすみません」とランク20にもなってるくせに謝ると、「いえいえ、僕もおととい始めたばかりですから」という答え。
おととい始めた人間よりも下手な私って・・・。
まだまだ課題は多い。
装備品をいじってないので、成長が止まっていることを指摘された。
そうか、ランク=成長ではないのだ。
あれこれ作ってしまって、自分でも何が何だかわからなくなっていた。
では一つずつ強化しましょう、ということで、ギアノスクロウズ改を作ろうと思う。
ギアノス狩りである。