テレビで宣伝を見た様な気がする。
鮮やかな映像が印象に残っていた。
監督:蜷川実花
キャスト:土屋アンナ、 椎名桔平、 成宮寛貴
14歳で吉原に身売りされてきたきよ葉は気位が高く、客に媚を売らずに自分のやりたいようにやってきた。
しかしその美貌と個性ゆえに、人気は絶大なものだった。
しかしここは色と愛憎の入り混じった町。
「惚れたら負け、泣いたら負け、勝っても負け。」きよ葉が身を置く玉菊屋で働く青年・清次は言う。
客としてやってきた惣次郎と恋に落ちるきよ葉だが・・・。
まず、映像美に感嘆である。
原色が美しく、艶やかな吉原の世界を美しく描いている。
ところどころ配置されている金魚がまた綺麗で、長いひれを振って泳ぐ姿はどこか遊女と重なる。
しかしストーリーの方はありがちで、退屈であった。
きよ葉を演じる土屋アンナはとても綺麗だったが、喋り方が舌ったらずで幼い感じがしてしまう。
花魁・粧ひ演じる菅野美穂もそうだが、可愛らしさが先立って色気がイマイチなのだ。
セリフも現代風に「ふざけんじゃねえ!!」など言わせるが、「下妻物語」のイチコである。
吉原の花魁の貫禄がない。
また、舞台が吉原とあってウッフンな場面も濃厚だ。
ファミリーで観るには向かなかった。
しかしウッフンを期待して観るには芸術的過ぎるだろう。
しかし、とにかく圧倒的な映像美なので、欠点も随分補われているとは思う。
ストーリーの平凡さもウッフンも、美しく描かれて芸術作品となっている。
椎名林檎が音楽を手がけ、現代風にカッコ良く仕上がっている。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆ 平凡なストーリー
ぶー子のオススメ度 ★★☆☆☆ 映像のみの評価