「良いところ、全然ない妻」
読売新聞には毎日、家庭欄に人生相談が載っている。
今日の相談のタイトルはこれだ。
妻はパートで働いていますが、わがままで、ものぐさで、口が達者で強情で、結婚したのを後悔しています。
本気で、この相談者はダンナではないかと思ったぽ子である。
さて、連休3日目もグダグダであった。
まず昨日の夜更かし。そこからすでに間違っていたのだろう。
寝たのは3時である。
しかし飲んでいたのではない。
ゲームだ。
ゲームで夜更かしなんて、実家にいた頃を思い出す。
酒を飲むようになってからは、ゲームを続行したくとも酔いつぶれてしまい、なかなかまとまってできない状態であった。
しかし、飲み過ぎが続いていたためにいい加減体が酒を受け付けず、昨日はゲームが勝ったのだ。しかし3時。
「もう次で終わりにしよう・・・。」
ついに娘ぶー子の白旗を見た。
おお、酒さえなければ私のゲーム魂も捨てたもんではない。
なので起きたのは昼だ。
カレーを食べに行って戻るともう眠かったが、DVDを観た。
DVDを観たら本気で眠くなったが、ぶー子の自転車がパンクしたとかで寝てもいられなくなった。
で、ケリがついたら飲むわけだが、晩ご飯(泣)
もういい加減今年こそハイカロリーな惣菜を卒業したく、極力家で作るようにしたいのだが、どうしてもイヤで後回しにしていた食材の限界が迫っていた。
クソ、作るか。
ぽ子のバカ。
私がおととい適当に買った食材は大根と鶏のささみだが、その時私は「大根と鶏のささみのサラダを作ろう」とひらめいたのだ。
私は自力で料理をする能力がない。
なのでいつも本を見て作っているが、その中のレシピである。
100円の大根に半額のささみ。ちょうどいいじゃないか。
しかし作る段階になって、激しく後悔である。
このレシピには、
・大根の千切り、
・ささみを揚げる、
・ドレッシングの手作り、
の3つの難関があった。
あぁ、何で休日のかったるい夜にこんなレシピを。
しかし自力で何か作る能力など、ぽ子にはない。
超不機嫌である。
誰のせいでもない、あえて言うなら自分のせいなのだが、八つ当たりしまくりだ。
大根を必要な分だけ切り落とし、半分に切ってから薄切り。
それを今度は端から切って千切りにしていく。ああっ、気が狂いそうな程めんどっちい!!
ささみにはぶっといスジがついているので、これをまず外さなくてはならない。
このクニャックニャの軟弱野郎は、うまくやらないとグチャグチャになってしまう。
これに包丁を入れて開いて薄くして塩こしょう、小麦粉をまぶして揚げる。
ああっ、もう投げ出してしまいたい!!
ドレッシングには、梅干の種を取ってたたいて混ぜる。
わさび、しょうゆ、サラダ油。
感覚で作る事ができないぽ子は、大さじでキッチリ計る。
うお~~~ッッ。
これだけ頑張って、できたのはたったの1品だ。
腹立ち紛れにウダウダとダンナに絡むが、逆らわずに聞くことが彼自身を守る事になるのだ。
辛抱強く相槌を打っていた。
もう慣れたもので、私の欲しいリアクションと寸分たがわぬそれである。
今日もまた、飲みたくもないが飲んでいる。
あぁやっと明日は平日である。
恐ろしい事に、それがありがたい。