人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

良いところ、全然ない妻

「良いところ、全然ない妻」

読売新聞には毎日、家庭欄に人生相談が載っている。

今日の相談のタイトルはこれだ。

妻はパートで働いていますが、わがままで、ものぐさで、口が達者で強情で、結婚したのを後悔しています。

本気で、この相談者はダンナではないかと思ったぽ子である。

さて、連休3日目もグダグダであった。

まず昨日の夜更かし。そこからすでに間違っていたのだろう。

寝たのは3時である。

しかし飲んでいたのではない。

ゲームだ。

ゲームで夜更かしなんて、実家にいた頃を思い出す。

酒を飲むようになってからは、ゲームを続行したくとも酔いつぶれてしまい、なかなかまとまってできない状態であった。

しかし、飲み過ぎが続いていたためにいい加減体が酒を受け付けず、昨日はゲームが勝ったのだ。しかし3時。

「もう次で終わりにしよう・・・。」

ついに娘ぶー子の白旗を見た。

おお、酒さえなければ私のゲーム魂も捨てたもんではない。

なので起きたのは昼だ。

カレーを食べに行って戻るともう眠かったが、DVDを観た。

DVDを観たら本気で眠くなったが、ぶー子の自転車がパンクしたとかで寝てもいられなくなった。

で、ケリがついたら飲むわけだが、晩ご飯(泣)

もういい加減今年こそハイカロリーな惣菜を卒業したく、極力家で作るようにしたいのだが、どうしてもイヤで後回しにしていた食材の限界が迫っていた。

クソ、作るか。

ぽ子のバカ。

私がおととい適当に買った食材は大根と鶏のささみだが、その時私は「大根と鶏のささみのサラダを作ろう」とひらめいたのだ。

私は自力で料理をする能力がない。

なのでいつも本を見て作っているが、その中のレシピである。

100円の大根に半額のささみ。ちょうどいいじゃないか。

しかし作る段階になって、激しく後悔である。

このレシピには、

・大根の千切り、

・ささみを揚げる、

・ドレッシングの手作り、

の3つの難関があった。

あぁ、何で休日のかったるい夜にこんなレシピを。

しかし自力で何か作る能力など、ぽ子にはない。

超不機嫌である。

誰のせいでもない、あえて言うなら自分のせいなのだが、八つ当たりしまくりだ。

大根を必要な分だけ切り落とし、半分に切ってから薄切り。

それを今度は端から切って千切りにしていく。ああっ、気が狂いそうな程めんどっちい!!

ささみにはぶっといスジがついているので、これをまず外さなくてはならない。

このクニャックニャの軟弱野郎は、うまくやらないとグチャグチャになってしまう。

これに包丁を入れて開いて薄くして塩こしょう、小麦粉をまぶして揚げる。

ああっ、もう投げ出してしまいたい!!

ドレッシングには、梅干の種を取ってたたいて混ぜる。

わさび、しょうゆ、サラダ油。

感覚で作る事ができないぽ子は、大さじでキッチリ計る。

うお~~~ッッ。

これだけ頑張って、できたのはたったの1品だ。

腹立ち紛れにウダウダとダンナに絡むが、逆らわずに聞くことが彼自身を守る事になるのだ。

辛抱強く相槌を打っていた。

もう慣れたもので、私の欲しいリアクションと寸分たがわぬそれである。

今日もまた、飲みたくもないが飲んでいる。

あぁやっと明日は平日である。

恐ろしい事に、それがありがたい。