人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

うえだ@志木

娘ぶー子が一緒に行くとなると、かなり店が限定されてくる。

そこを自分の希望に何気なく修正するのだが、そんな中選ばれたのは久々のうえだ@志木だ。

行列だ。

とは言っても純粋な行列なのか??

ここはいわゆる「オペレーションの悪い店」でもあるので、昼時の行列は必至なのだ。

それでも思ったよりスルスル先に進んでいたのだが、店内に入ってから問題だった。

店の問題ではない。

客の問題だ。

その時食べていたのは、2人連れ1組と1人の3人だけであり、残りの6人は全て注文したものが出てくるのを待っていた。

だからこれは先が長そうだと思ったのだが、見たところ食べている3人は同じぐらいに食べ終わりそうだ。

こっちも3人だったのでそれは好都合だった。

この3人が食べ終わるのを待つ。

まずひとりが食べ終わり、「ごちそうさま。」と言って店を出た。

後はそのとなりの2人を待つだけである。

「もうすぐ空きますので、ちょっとお待ち下さいね。」元気の良い女性店主はそう言った。

私もそう思っていた。

ダンナも娘ぶー子も。

しかしだ。

遅いのだ、このカップルが。

男性はほっそりとしたメガネの真面目そうな外国人、女性はプリンセス天功の如きお嬢さま風、いずれも20代かと思われる。

食べるが遅いのは仕方がないから待てるが、果たしてそうなのか??

彼らはゆっくり歓談しながら、昼食を楽しんでいる様子だ。

男は麺を1本ずつ箸ですくい、口に入れては喋っている。

女は先に食べ終わったようだが、男の肩に手を回して甘えたりしている。

ランチタイムを楽しんでいるのだ。

男よ、生まれはどこだ?フランスか??

日本にも食事をゆっくり楽しむ習慣はなくはないが、ラーメン屋にそれはない。

それを教えない女も悪いが。

40分も待ってしまった。

行列店の40分なら長くもなかろうが、「このカップル待ち」が圧倒的に長かったのだ。

このKYぶりにやっと気付いた店主が、子連れのために空けてあるテーブル席に入れてくれた。

それでも彼らはカウンター席でいちゃコイていたが。

今回は「特濃魚介豚骨ラーメン」をハードで。

見るからにボリュームがあり、まず「おお!!」と感嘆の声が漏れる。

トッピングのゴージャスなこと。

のり2枚、大きな大きなメンマ、ブ厚いチャーシュー2枚に小ネギの緑と唐辛子の赤が映える。

「特濃」「ハード」の名に恥じぬ濃度だ。ドロドロである。

辛うじてスープだが、もう油そばのような絡みである。

動物性のコクと魚介の風味も絶妙で、グッとパンチのある味だ。

しかしここまでドロドロだと、ラーメンとは言いがたくもある。

「ライト」でも良かったか。

その強いスープをしっかり受けるコシの強い伸びやかな麺だ。

武骨@上野のような麺だ。

スープが麺に良く絡むので飽きることはないが、ここへ多彩なトッピングが楽しませてくれる。

厚切りのシャーシューが、脂の乗った味の濃いもので、ぽ子好みである。

かなりおいしいと思ったが、ちょっとドロドロがトゥーマッチだったかな?

次回は「ライト」で食べてみたいです。

ぽ子評価です。5段階で、

スープ:確かにハード(笑)「4」。

麺:コシがあっていい。「4」。

具:多彩でボリュームあり。「5」。

総評:「ハード」は好み次第ですね。「4」。

「特濃魚介豚骨ラーメン」 ハード