今回はまじめなお話です。
昨日の夜、娘ぶー子はガックリと家に帰ってきて無口であった。
そのままご飯も食べずに自室に行ってしまい、これは早くもカレシと破局か、と慰めの言葉を用意してぶー子のもとへ。
ぶー子が話し出す。
友達と駅に向かっている途中に、車に轢かれた無残な猫の死体を見てしまった。
かわいそうで何とかしたい。
そこで市役所に電話をした。
大人なら、ここで市役所に連絡すればもうどうなるか大体想像はつくはずだ。
しかしこの女子高生ふたりはまだ無知であった。
市役所は、確かに何とかしてはくれたが。
ふたりの前に現れたのは清掃車であった。
泣いているふたりの目の前でゴミ袋に入れられ、清掃車に放り込まれ、グシャッとつぶされたのである。
「何度やっても慣れるもんじゃないよ・・・。」と清掃男は言っていたそうだが、何の救いにもならなかった。
ぶー子は市役所に電話したことを後悔し、自分のせいだと泣いていた。
どうするべきだったのか?
今度からは私が何とかするから、と言っておいた。
私にできるのかどうかはわからない。
でもどうしたらいいんだ?
他人に任せたらゴミになってしまうのだ。
胸の痛む出来事である。
結論はまだ出ない。