気が付いたらソファで寝ていた。起きたら9時半だった。
昨日遅かったのだ。
そう思うだけで眠くて仕方がない。
そして悪い予感は的中し、今朝も目覚ましがなる前にエルが起きてピーピー鳴き出したのだ。
それにしても、目覚ましのテレビのタイマーが入るちょっと前に鳴き出すから不思議だ。
ありがたいと思うべきなのだろうが、起こされた事に腹が立ち意地になり、結局起きるのはいつもより遅くなる。
今朝もギリギリであった。
今日も洗濯をした。2度寝の前に終らせたので、もう充実感だ。
なので、ゲームをした。
そのせいで後の時間がオセオセになってしまった。
エルの胸モミに時間がかかり、結局家の事はあまりできなかった。
その上試験中の娘が早く帰ってきたりして、最後は我ながら怖いと思うぐらいにイライラしていた。
私は怒ると無言になる。
それを察してまわりも話しかけてこなくなるので、教会のミサのように静かになる。
しかし最後は仕事に行く時間になり、ドタバタと大騒ぎして出て行くのだ。
さっきまで黙っていた奴がだんだん、「あ、もう!!」「やっべー!」「間に合わないっ!!」と騒ぎ出すのだ。
こうなるとまわりの反応がないと寂しいもので、「あと3分だよ~~!!」などと、わざわざぶー子に訴えたりする。
仕方なくぶー子は「鍵は私が閉めるよ・・・。」と呆れて言うのであった。
しかしぶー子の朝と酷似している。
仕事に行った。
今日はISOのお話があるとか。
他の皆は昨日の午前中にまとめて勉強会をやったらしいが、私は午後出勤なのでひとり個別となった。
かったるいという気持ちと仕事から逃れられるという気持ちと、複雑であった。
「5時半からね。」と26歳の社長息子・課長が言った。
私は6時上がりだから30分か。
「まぁざっくばらんにね。」と彼も笑っていたから、固い話にはなるまい。
ところで今日出社してみたら、私がやっている仕事の材料が入ったダンボールが、ベルリンの壁の如く部屋を囲っていた。
マジか。1日のノルマは知らないが、これ全部やる事になるんだろうか。
少なくとも今日は1日、これだった。
5時半になったので、事務所にいる課長のところに行く。
「じゃ。」と会議用のテーブルに促され、座る。
「さてと・・・。」
そこから先は地獄であった。
おっとりとした課長の話し方はとても優しく、また、「実は俺も良くわかんないんだよね(笑)」とかなり目線を下げてくれたのだが。
サッパリわからないのだ。
私は小学生の頃の自分を思い出していた。
母に勉強を教えてもらっているのだが、全然わからない。
分かりやすく説明しているだろう母に、わからないというようなリアクションはできないのだ。
結局散々喋らせて、いざ問題を解いてみると全然理解していないことがわかってしまい怒らせてしまうのだが。
最後に「何か質問ありますか?」と言われた時に、冷や汗が出た。
これだけ丁寧に教えてくれたのに、これだけ真剣に聞いていたのに、ほとんど頭の中をスルーしているのだ。
私はバカか?
印象的だったのは、環境のISO、14001の話をしている時に、
資料に「家庭に入ってくるもの」「出て行くもの」のページがあり、
「入ってくるもの:電気、衣料、食料」などの下に、なぜか「ラーメン屋」と書いてあったのだ。
もうおかしくて、苦しかった。
いつまでも笑っている訳にはいかないのだが、我慢しようと思えば思うほどおかしくなってしまうのだ。
ザッツオール。
仕事が終って、メールのチェックをすると、「今日は6時前に上がるよ~。」とダンナ。
これは急いで帰って食事の支度せねば。
その甲斐あって、いつもより早く晩ご飯を食べることができた。
といっても9時半だ。
ダイエット中のぶー子はとうとうこのサイクルに耐えられず、今日の分は明日の早い時間に食べる、という事になった。
「倖田来未のダイエット」とか言って、6時以降は食べない事にしたらしいのだ。
しかしそれまで好きなものを好きなだけ食べていたのだ。
かなり辛いらしいのだが、そうなると「匂いをかがせて。」と言って匂いだけ嗅いでいく。
先日も「冷蔵庫のポッキーの袋、とっといて。」と言うので何に使うのか聞くと、
「嗅ぐ。」
と言った。
さっきも晩ご飯を食べているところに寄って来たが、
「健康バナナ~~♪」と歌っていたので、「あぁやっぱり食べたいんだな。」と思っていたら
小さな声で「ウンコ」と付け加えていた。
なんなんだ、その歌は。
おぉ、確かに今日は時間があるな。
夜更かししないようにな飲まなくては。