人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

本音と出来心

軽い気持ちだった。

本気で思ったわけじゃない。

出来心みたいなもので、まさかホントにそんな事なんか。

寝室には、さとちゃんから借りた「銀魂」が15冊、置いてある。

寝る前に読もうと思うのだが、ギリギリまでゲームをやっているのでなかなか読む時間がない。

家のマンガもそうだが、まとまって読むには、熱でも出して寝込まなければチャンスがないのである。

ところで持ち主のさとちゃんは、ゲームをやりながら読んでいるらしい。

ツワモノである。

あぁ、インフルエンザにでもなったら、一気に読めるのに・・・。

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「寝た気がしない・・・。」と言ってダンナが起きてきたのは1週間ほど前だったか。

エルがまたハゲ鳴き(原因不明の鳴きまくり期のことである。そのうち今度はハゲるはずである)を始め、一緒に寝たダンナは眠れなかったという事である。

「やっぱ、鳴かれて??」

「うん~、それもそうなんだけど、まぁ色々・・・。」ダンナはゲンナリとして言った。

ハゲ鳴きは運良く2、3日で治まったが、キャンプで留守をして戻るとまた始まってしまった。

ニャーンニャーン、と鳴きっぱなしである。

そして手に噛み付いてグイグイ引っ張っていく。

側に来て欲しいらしいのだ。

隣に座るとやっと黙るが、今度は体中ガン舐めである。

あぁ・・・、また始まってしまったか。

エルも可哀相だが、ダンナも可哀相である。

側にいたいといって鳴くエルと一緒に寝れば、朝まで「鳴いたりまぁ色々」がセットになってしまう。

昨日は私の方について来たので私が一緒に寝たのだが・・・。

鳴いたりまぁ色々で、全然寝た気がしなかった・・・。

鳴く。

鳴き続ける。

手をかじる。

かじって引っ張る。

足をかじる。

腕をかじる。

引っ張る。

顔を舐める。

布団をゴソゴソする。

そういう事か・・・。

妙に納得して朝を迎えた。

今朝に限って娘ぶー子が5時半起きである。

当然眠い。

自業自得だが、昨日も飲み過ぎて、朝御飯の事など考えてなかった。

酔っていると「何とかなる♪」と思うのだが、昨日のぽ子よ、何を根拠にそんな。

カップのトムヤムクン・ヌードルと、卵焼き(笑)

それをぶー子に出すとソファで寝てしまい、ダンナは卵焼きとご飯の朝食となったようだ。

しかし、ちょー待ちや。

何か忘れてやしませんか。

忘れてやしません。

今日はダスキンの交換日(泣)

ダスキンレディは毎度8時から9時の間に現れる。

そんな、このままいけば、スリーピングパラダイスの真っ只中である。

嫌だ。

私は寝不足なのだ。

ホラ、やっとエルも落ち着いて寝ている。

それを破られるのは嫌だし困る。

知らん振りするか?

寝るためならそれぐらい平気だが、ピンポ~~ンEE:AE478というあの能天気なサウンドがもういけない。

3回は鳴るだろう。

そのつど私の良心は揺さぶられる。

良心を揺さぶられた人間が眠くなるか目が覚めるかは、一目瞭然である。

彼女にインターフォンを鳴らさせない方法・・・。

EE:AE476EE:AE476EE:AE476

こういう知恵は冴え渡るぽ子である。

玄関に出しておけばいいのだ。留守を装って。

玄関に出すのも眠くて苦痛だったが、パラダイスで起こされるよりもマシだと思って頑張った。

結局エルは寝室についてきて「まぁ色々」だったが、フェイドアウトで落ち着いてくれた。

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久しぶりに仕事に行き、やー、かったるいけどあと2日じゃん、とロッカーで着替えをしていた。

5時半、終業時刻である。

「熱、ヤバい。朦朧としている」

ぶー子からそんなメールが来ていた。

あ?

そう言えば朝、節々が痛いとか言ってたな。

ストレッチしてたから、ダンスの影響かと思っていた。

駅まで迎えに行き、病院へ直行。

よほどグッタリしてると思いきや、熱でテンションが上がっていて面食らった。

新型インフルであった。

同じ屋根の下で看病し、感染しない事などあるのだろうか??

そりゃマンガは読みたいが、月曜に仕事を休む事になるとリアルにヤバいことが分かっている。

ぶー子を悪質な病原菌とみなし、マスク厳守、家の中でも手洗いうがいを励行。

ぶー子は部屋に隔離である。

あぁ、健康体でマンガを読みまくりたい。

ゲームの時間を減らさずに・・・。

これは出来心ではない、本音である。