「この間ねぇ、大変だったんだよおっ!?」と娘ぶー子。
何が大変って、日曜日のあさりパーティーの後の事らしい。
まぁ飲み過ぎると大抵いつも言われる事なのであまり気にもならなかったんだけど、
「これ見て。」とぶー子は携帯を差し出した。
ん?ビデオモードだ。私が映っている。
「だぁら、なんでそうやってグジャグジャグジャグジャさああ・・・。」
あ~?!なにこれ!!
全然ロレツが回っていない。絵に描いたような酔っ払いだ。
「だぁらね、だぁらね、・・・。」だぁら何なんだ。
どうやら皿を洗おうとしたところ「危ないからやらなくていい」と言われたことに腹を立てているようだ。
何でそんな事で腹が立つんだ。
「別にね、誰もそんなグチャグチャ言ってないじゃん!危ないからいいよ、って言っただけじゃんっ!!」
うっわー、ダンナ、すげー怒ってる。こんなの初めて見る。
「だぁらね、だぁらね、」だぁらやめろ、その喋り方。
「もぉおねえーー、だぁら何でそうやって、そうやって・・・。」
もう半ベだ。声、裏返りそうだ。
「だぁらどうしてそうやってグジャグジャグジャグジャ・・・。」
この「グジャグジャ」という所が非常にうまく発音できてなく、しかもなぜか必ず4回繰り返して「グジャグジャグジャグジャ」というので
酔っ払い特有のクドさ満載だ。
結局私が酔っ払って絡んでいるだけなので言い負かされたところでビデオは終わる。
続きがあった。
ソファに座っている私の後姿が映っている。
今度はおとなしい。
良く見ると左右にゆっくりユラユラ揺れている。
ゆら~ん・・・。
ゆら~ん・・・。
すると突然バタッと横に倒れ込み「寝るんだったら2階で寝なよ。」と言われてビデオは終わっていた。
悪酔いするとひどい、というのは分かっていた。
なんとなく思い出せる部分もある。
でもこうして映像で見るとかなりショックだ。
これは完全無欠の酔っ払いではないか。
やはり人から聞いた話やあいまいな記憶では不十分だ。
酒グセの悪い人には映像で見せるといいだろう。
かなり反省した。