人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

赤の困難

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私は車で実家に向かっていた。

ものの10分で着いてしまうが、暇である。

私は運転しながら、得意の空想をする。

ところがその空想が臨場感にあふれ過ぎ、思わずもらい泣きしてしまった。

私の空想は本当にすごいのである。

「こうなったらいいな。」

「こうなったらどうしよう。」

なんていうシンプルなものではない。

実在の誰が、実在しないなら何歳程度のどのような生まれ育ちの誰が、具体的にどこでどのように、何というセリフで何が起こるのか、まぁちょっとしたドラマそのものを脳内で展開しているのである。

ちょっと可哀相なヤツを放送していたら、てめーがやられてしまったという訳だ。

これから実家に行くのである。私は慌てて手で涙をぬぐったが、

ヒー、痛い!!

なにこれ!?

あぁ、そういえば・・・。

ヴォホッ!!ゲホッ!!

今日もまた、咳き込みながらそれを切っていた。

真っ赤な生唐辛子。

滅多に見ないものをスーパーで売っていたので、あとさき考えずに買ってしまったのである。

20本100円。

・・・をふたつ。

買ってみて分かったが、生唐辛子をたっぷり使うメニューというものは、そうたくさんはない。

せいぜい1、2本か、多く消費するなら薬味や調味料になってしまう。

実は以前、料理テレビ番組の「男子ごはん」で唐辛子を使ったメニューをやっていて、この時に一度だけ買ったことがあった。

しかし、欲しいと思う時にいつでもあるようなものではないのだ、生唐辛子は。

どうやってどこから買ったのかは忘れてしまった。

近所のスーパーではないと思うのだが、そんな珍しいものを安く売っていたので、つい買ってしまったのである。

前回唐辛子が余ったので、すでにレシピの検索はしてあった。それにより、男子ごはんのレシピと、余りで作ったマッシュルームとチーズを煮込むレシピは決まっていた。

しかしこれで限界である。

残りは20本。

とりあえず10本はカレーに入れてみた。

どえらい辛いのができあがったが、この生唐辛子というものは、辛いだけでなく美味しい。

薬味ではなく、野菜なのである。

残りは10本。

ところで、生唐辛子は傷むのが早い。もう後がない。仕方がないので冷凍だ。

真空が理想的だというので、ジップロックに入れて隙間からストローで空気を吸ってみたが、ジップロックがバカになっており(100均だ。やられた。)、吸っても吸っても口を離せば元に戻ってしまう。

こういう事態は苦手である。もう知らん。そのまま冷凍庫に突っ込んだ。

これにより、テンションは下がった。

この唐辛子の行く末が不安である。