人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

腸詰めのビニール詰め

いよいよ決戦の時だ。

ドリカムの歌ではないが、金曜日、休前日、つまり今夜何があっても、仕事に影響しないという日である。

このところ、金曜日になるとダンナと待ち合わせて外で飲むようになっていたが、その甲斐あって、金欠であるEE:AEB64

今週は家で大人しくしてましょうね、ということになってしまったのだ。

本来ならこれが当たり前なのだが、謹慎処分でもくらったような気分である。

しかし、やっとめぐってきた金曜の自宅飯である。

アイツにケリをつける時がきたのだ。

それは、いただき物のソーセージであった。

普段買わないようなものなので、特別な時にでもと思い、なかなか手をつけないでいた。

しかし「ソーセージを食べる特別な日」などというものは、もしかしたら存在しないのかもしれない。特別な日なら、ソーセージなんか食べている場合じゃないのである。

かくしてソーセージは手をつけないまま冷蔵庫の奥へ奥へと押しやられ、やがてその姿も壁紙のように見慣れてしまい、長い時が流れてしまった。

いい加減ヤバいと思った頃には、すでに賞味期限がかなり過ぎていた。

そうなると腹に危険であり、翌日に仕事を控えていたらオチオチ食べられないという代物になっていたのであった。

ついでに言うと、その頃ダンナも偶然半額のソーセージを買ってきていて、それも一緒に残っていた。

・・・夏から。・・・の話である。実は全部。

しかし、真空パックに入っているし、ソーセージである。あんなの、保存食じゃないか。

いける。・・・かもしれない。

意を決して本日、ザワークラウトとの煮込みに挑むのであった。

危険は承知だ。

正直、勝ち戦だと思っているが、リスクは覚悟している。

最悪の場合、食べられないことになるが、そうなると晩ご飯のメインが消えることになる。

なので昼のうちに確かめてから、GOサインを出すことにしたのだ。

確かめる、つまり、味見である。

ソーセージ2種類と、黒豚の炭火焼、黒豚ちまき、生ハム。これらが真空パックに入っていた。

まずはソーセージをパックから出し、匂いを嗅いでみる。

・・・・・・・・・・いけんじゃねー??

怖いので一応茹でておく。その間に炭火焼とちまきの検証に入る。

小さく切ってレンジで良く温めるといい匂いが漂い、つられて猫が寄ってきた。

私もヨダレじゃわいEE:AEB80

めっちゃフツーに美味しいやん、酒が飲みたくなってきた。

ちなみに黒豚ちまきとは、竹の皮で包んだハムであった。

やがてソーセージもいい具合に茹で上がり、口に入る時が来た。

不安はない。ゴクッと喉を鳴らしてから、口に運ぶ。猫はいよいよ肩にまで乗ってきた。

デリーシャスEE:AEAABEE:AEAABEE:AEAAB

問題ナッシング。

後は夜まで体に異変がなければ、合格のハンコ押して体内に出荷である。

ところで昨日の「残り物消費ノルマ」は、正月に買ったナルトであった。

すでに賞味期限を一週間過ぎていたが、こちらも安心の真空パックである。

かといって、ラーメンに乗っける程度の消費では、パックから出してからが長い。

一気に消費したかったのだ。

そこで調べてきたのは、「なるとドッグ」である。

パンに挟む方ではない。衣をつけて揚げる方だ。

私は真空パックを崇拝しているのですぐに衣を作ったが、揚げる段階になってナルトをひと口食べたら、オーマイゴッド、サルも木から落ちる、こちらはアウトであった。

長いことヤバいものを食べてきたが、食べられると思ってダメだったことは、非常に珍しい。

ナルトは短命だ。ひとつ勉強になった。

19時30分、異常なし。

ダンナから会社を出たとメールが来た。

ソーセージは合格だ。

では、これから調理の最終段階にとりかかろうと思う。