連休最終日の今日の予定は、新盆の法要であった。
昨日は二日酔いで全然飲めなかったのだが、それなら頑張って起きてサッカーを観ておくべきであった。
正直、女子サッカーなどどうでも良かったが、さすがに決勝まで来たのには驚いた。
睡魔に負けて早々に寝てしまったが、まさかそんな感動的な試合になっていたとは。
酒だ睡魔だの誘惑に弱い人間には味わえない感動であった。
しかし飲まなかった甲斐あって、朝はスッキリ目が覚めたのだ。
無事に早稲田で法要を済ませ(前回の失敗を踏まえ、ダンナとは離れて座った)、ご飯を食べたら帰るだけのはずだったのだが、テルミンのチャンスであった。
先日、かの音楽バーPに、テルミン奏者が来たという話があったのだ。
テルミンって何?と調べてみたら、面白そうな楽器だったので欲しくなったのである。
テルミンって何?
テルミンには既存の楽器にみられる鍵盤や指盤が存在せず、代わりにアンテナが二本、垂直、水平方向に備わっている。アンテナの周囲には微弱な電磁場が形成されており、演奏者はアンテナに対し手を近づけたり遠ざけたりすることによりこれを干渉する。電磁場の変化は楽器内部の発振器に作用し、結果、身体の動作により音高や音量の変化を導きだせるのである。ピッチ(音の高さ)を決める拠り所は演奏者の耳にしか求めることができず、一般に演奏法習得は困難とされている。
つまり、楽器には指一本触れずに、手を近づけたり遠ざけたりする事で曲を奏でるのである。
鍵盤やフレットは愚か、弦も何もない空間を奏でるのだ。
面白そうじゃないか。最後の「一般に演奏法習得は困難とされている」というのがちょっと気になるが。
確か「大人の科学」のシリーズで、おもちゃのテルミンがあったはずだ。
仮に弾けなくても、というかどうせ弾けまいが、組み立ての段階をダンナが楽しんでくれればいのだ。
楽しめ!!
ダンナが楽しめば楽しむほど、私は弾けなくても良いということになる。
しかし、高田馬場のヴィレッジ・ヴァンガードになかったので、新宿の紀伊国屋まで行った。
ここで散々歩いて見つけたが、他に欲しい本も見つけてしまい、さらに2千円の本にリーチがかかった。
今日のところは我慢したが、ネットで安く買えないか調べるためである。諦めた訳ではない。
私はこういう物欲にはしぶといのだ。
欲しいといったら欲しい。
テルミンと言ったらテルミンであるように。
紀伊国屋を下りたところで、娘ぶー子から電話があった。
彼女の職場の新宿であり、もうすぐ仕事が終わるから合流しようという事である。
もうすぐと言ってもそれまでに1時間半という中途半端な時間があり、ひたすらウィンドーショッピングで時間を潰したので凄く疲れてしまった。
悪いが先に行って先に飲むぞ。
待ち合わせた店は、バカみたいに高い店であった。
一度ぶー子と行って痛い目に合っているが、今度は父の日に行こうと言っていたのだった。
案の定父の日は放置プレイだったのでこうして遅ればせながらその日がやってきたのだが、いや~、高いEE:AEB64
1杯800円のビールを飲み、早くぶー子よ来い、と祈るばかりだ。
800円のビールを3杯飲んだところで、やっとぶー子は現れた。
今度こそ盛大に遠慮なく食べまくるつもりだったが、やはりメニューを見ると萎えてしまい、フライドポテトとオニオンリング、ピクルスなど時間をかけてつまみ、リゾットを3人で分けて食べた。
何だかとても疲れた1日である。
やっと家に着いて飲んでいるが、ダンナは早速、バラバラのテルミンを広げ始めた。
ガンバレ・・・。
早ければ今夜じゅうに騒音がこの街に響き渡り、ネズミや害虫がいなくなることだろう。